73%のユーザーがシステム操作性改善を評価

デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)国内シェアNo.1の「テックタッチ」を開発・提供するテックタッチ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 CEO:井無田 仲、以下 当社)は、オリックス生命保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:片岡 一則、以下 オリックス生命)のワークフローシステム「intra-mart」をはじめ複数の社内システムに、「テックタッチ」が採用されたことをお知らせいたします。


■導入の背景
オリックス生命は2014年頃からIT投資を拡大し、業務プロセスの効率化と顧客体験の向上を進めています。SaaSも含めて新技術やソリューションを積極的に進めており、システムの早期定着と高度活用を実現するために、ナビゲーションの作成やメンテナンスが容易であることが評価され、複数のシステムへのDAP「テックタッチ」の採用にいたりました。今回採用されたワークフローシステム「intra-mart」は、決裁申請をはじめとした各種申請業務に、「支払管理システム」は、各種取引先への支払い時に高頻度で利用されており、システム定着により業務効率化の高い効果が見込まれるシステムに先行して導入されました。

■活用効果
入力に迷いやすい承認者設定ルールや入力規則などを「intra-mart」の画面上で案内し、入力者自身で課題解決できることで、差し戻し数の削減に貢献しています。また、「テックタッチ」活用に関して社内ユーザーを対象として実施したアンケート結果では、他システムにおいても、「マニュアルや説明会がなくても、ガイドを見ながら問題なくシステムが操作できた」と73%のユーザーが回答するなど、高い評価を得ています。

■今後の予定
オリックス生命では、既存のマニュアル運用ではなく、DAPを用いることでシステムの早期定着・高度活用を実現する方針です。新システムの導入時には常に「テックタッチ」をセットで採用し、購買管理システムのほか、全社員が利用する経費精算システムなどにも今後実装予定です。

■オリックス生命保険株式会社 IT本部 ITプロダクトマネジメント部 勝 竜弘様のコメント
DAPサービスの存在を知ったのは2022年4月頃で、最初にデモを見た瞬間に、真っ先に「intra-mart」への適用シーンが思い浮かびました。「操作方法や入力に関する利用者からの問合せのほか、入力不備による差戻しの発生数を削減し、業務生産性を向上させたい。」という課題を操作マニュアルやシステム改修に頼ることなく解決する、有効なソリューションであると感じたからです。
当社では2023年にSaaS型の支払管理システムへ初めて適用した後、私自身のこだわりもあり、翌2024年にオンプレミスの「intra-mart」への適用を開始しました。
従来のオンプレミス型システムの場合、画面の使い勝手を改善するためにコストと時間をかけてシステムを改修してきましたが、「テックタッチ」という選択肢が加わったことで、改修ではなく、ガイド適用での解決策を真っ先に考えるようになったのが大きな変化です。
改修ができないSaaSにおいては、その効果は言うまでもありません。
当社におけるガイド作成/変更は業務部門・IT部門の社員のみで行っており、事前のトレーニングは必要であるものの、ユーザー企業主導で使いこなせるサービスと評価しています。
当社における今後の展望としては、「テックタッチ」の社内認知度を高め、適用システムを増やしていきたいと考えており、実際に2システムへの適用を検討しています。

■オリックス生命保険株式会社について
オリックス生命は、「シンプルでわかりやすい」「お客さまのニーズに沿った合理的な保障をご提供すること」をコンセプトに商品開発を行い、個人・法人のお客さまや保険のプロから高い評価をいただく生命保険会社です。高い商品力とコンサルティング力、そしてオムニチャネル体制を活かし、これからもお客さまの多様なニーズに対応しています。
オリックス生命: https://www.orixlife.co.jp/

導入前の課題

入力エラーや差し戻し、修正の後追い業務などのボリュームが多い業務を減らしたかった

当社ではDX効率化の取り組みとして、定常業務を徹底的に「やめる、なくす、へらすこと」を推進し常に変化し続ける組織を目指しています。そのために様々なテクノロジーの活用、BPR(※ビジネスプロセスリエンジニアリング)等を推進しており、これをサポートするツールとして、テックタッチ社が開発・提供するデジタルトランスフォーメーション SaaS「テックタッチ」を導入します。「テックタッチ」を用いることで複雑なシステムを誰もが使いこなせるようになり、作業時間や問合わせの大幅削減等、業務効率化に繋がると考えています。

DXプロジェクトで業務整理をする中で、照会応答業務のボリュームが非常に多いことがわかってきました。入力エラーや差し戻し、修正の後追い業務をどのように減らしていけばよいか悩ましいと思っていたので、テックタッチの概念はまさにクリーンヒット!これだと思いました。

アナログデータをデジタルへ置き換えるための入力する最上流の工程の不備をなくすことの重要性は強調しすぎることはありませんが、これを業務プロセスの中で、テクノロジーによって実現できるテックタッチのサービスに共感し、導入を決めました。

活用方法と効果

入力不備を95%削減できた

全社 約15,000名への導入となりますので現在、並行して様々なシステムを対象に導入を進めており、例えばDynamics365に対し、各種申請業務の不備件数の削減と生産性の改善を目指してガイド作成・公開に向けた活動を推進しています。

導入にあたり、当社は金融機関ですのでセキュリティ面の要件を満たす様々な手配・検証が必要で、これはテックタッチさんとの共同しつつ、時間をかけて念入りに行いました。

また、広い範囲での導入となるため、ガイド作成が個々人で行われ乱立しないよう、ガイドラインを策定して中央集権で管理するような仕組みつくりも行いました。この結果、”野良ガイド”の発生を防止することができ、品質を高く保つことができています。

なお、実は最初、「本当に誰でも簡単に作れるのか」という点は信じ切れてはいませんでした。世の中にある様々なツールが「誰でも簡単」を謳いますが、実際にはプログラミングの知識が必要だったりして難しかった経験をしていたからです。その点、テックタッチだけは本当に分かりやすいUIで自分でも作成することができ、驚いたことを覚えています。

パイロット導入の実績では期待した通り、特に入力ミスの削減に高い効果が現れました。期間中、入力不備が137件→13件に削減でき、1回の申請あたりの入力不備項目が2.32件→0.54件に激減しました。さらに残りの不備13件中10件はテックタッチを利用しておらず、テックタッチ利用により10件の不備も解決したと見込まれます。結果、不備削減率は95%に達すると考えています。

また作業時間についても、入力ミスの差し戻し時間、後追いの修正作業時間が結果として削減されています。

現場からも「ガイドを改善することで、今後さらに不備を減らせると思う(ガイド作成者)」「操作の問い合わせ照会が減り、負荷が軽減できる」「この作業はガイドがあるからこそ出来たと感じる。使い方を調べる時間が短縮した(ガイド利用者)」といったポジティブな声がたくさん聞かれました。

今後の展望

テックタッチ作り手を増やし、ガイドの適用範囲を広げたい 

先日、社内にてテックタッチの説明会を実施したところ、興味・関心を持ってくれた担当者が200名程度も参加しており、評判もかなり良かったです。 

ガイドは作り手のセンスや経験により設計が異なり、利用するユーザーの体験に違いが生まれる可能性がありますので、今後はよりユーザーにとって使いやすいガイド作成のノウハウを貯めていきたいと思っています。