AI型次世代DAP「テックタッチ」を開発・提供し、DAP市場国内シェアNo.1のテックタッチ株式会社は、株式会社EDUCOM(本社:東京都新宿区、愛知県春日井市、代表取締役CEO兼COO:小林 泰平、以下 EDUCOM)が提供する業界シェアNo.1の統合型校務支援システム「C4th」(シーフォース)に「テックタッチ」が採用されたことをお知らせいたします。

■導入の背景
「C4th」は、全国約600自治体、11,000校以上の小中学校で利用されている業界シェアNo.1の統合型校務支援システムです。児童生徒の情報管理から教員同士の情報共有など幅広い機能を有する一方で、利便性向上に向けた課題も抱えていました。学期末や年度初めなどの繁忙期には、学校からの電話による問い合わせが一時的に集中するため、カスタマーサポート体制に工夫が求められていました。チャットボットも用意していましたが、代替手段としての効果を発揮しきれていませんでした。また、今後のさらなる利用校拡大や新システム公開を視野に、開発効率化などの課題解決が急務となっていました。

■導入の決め手
EDUCOMは、サービスの機能が充実していることに加え、顧客である学校現場への支援姿勢を重視しています。なかでも、当社が事業の中核にカスタマーサクセスを据え、業界全体のカスタマーサクセスのレベル向上を目指した協会を設立(※)するなど、積極的な取り組みが高く評価されました。導入までの過程で共有された、協会の取り組みや背景、目的を通じて「顧客が成功体験を得られるまでサポートする姿勢」が感じられ、導入後の安心感につながりました。また、ビジネス課題を深く理解し、解決に向けて伴走するような今後の支援にも大きな期待が寄せられ、導入の決め手となりました。

※テックタッチは、「カスタマーサクセスで、顧客と共に企業が持続的に成長できる社会を実現する」をビジョンに、大手企業とスタートアップが参画した一般社団法人日本カスタマーサクセス協会を2024年12月に立ち上げました。
一般社団法人日本カスタマーサクセス協会:https://www.jpncsa.org/

■活用効果
「テックタッチ」は「C4th」において以下の効果を発揮しています。

① 問い合わせ削減と運用改善
繁忙期の問い合わせ対応を軽減するため、「テックタッチ」を導入。初月で目標の3割を超える問い合わせ4割減を達成しました。特に操作ガイドを活用した箇所では、最大で問い合わせを半減する効果が見られました。また、「連絡・共有機能」ではチュートリアル形式のガイドにより、問い合わせ数を約80%削減。「テックタッチ」導入前は対応が難しかった、細かな要望にも操作ガイド等、「テックタッチ」で迅速に対応できるようになり、運用の柔軟性も向上しました。

②入力サポート効果
進級処理が集中する年度末・年度初めには、児童生徒の進級・入学・卒業に関する操作が問い合わせ全体の半数以上を占めます。この支援に、ノーコードで作成・表示可能なツールチップが非常に効果的でした。また、複数ページにまたがる操作もガイドによる動線案内でミスを予防しました。西暦で入力すべき箇所に年号で入力してしまうといった初歩的なミスや問い合わせ削減にも貢献しています。

③「研修会」に代わる新しい学びの選択肢として
教職員の異動が多い春は、システムを初めて使う場面が増えるため、これまで研修会で対応していたサポートの「テックタッチ」への代替が検討されています。具体的には、使用頻度が低くても重要な項目や、特定の時期に問い合わせが増える箇所に優先的にガイドを設置し、将来的に研修会の置き換えや補助としての役割が期待されています。

■今後の展開
サービスの標準装備と全校展開を目指し、教育現場での利便性向上を追求します。また、操作ガイドの再生数や利用状況を「テックタッチ」のダッシュボード機能を通じて自治体単位で詳細に分析し、カスタマーサクセスの品質向上に役立てていきます。これにより、EDUCOMが提供してきた手厚いサポート品質を維持しつつ、「テックタッチ」でユーザー体験の最適化を図っていきます。
さらに、「テックタッチ」を、現在同社が開発中のSaaS製品にも順次組み込む予定です。学校現場の声を開発へ直結させることで、ユーザー満足度の最大化と製品品質の強化を両立させていきます。

■株式会社EDUCOM CS本部カスタマーサクセス部 DXOX推進課 ジュニアスペシャリスト 佐藤 忍様のコメント
弊社でのサポート業務は学校現場の特性もあり、年度末などの繁忙期にお問い合わせが集中してしまうという課題がありました。先生にお電話がつながるまで長時間お待ちいただくことになってしまい、ご不便をおかけしてしまっていました。(一部自治体様で)今回「テックタッチ」を導入したことによって劇的に問い合わせ件数が減少し、非常に効果を感じています。今後は新機能をスムーズに利用いただけるようなガイドや、オンボーディングに特化したガイドを作成するなど、より先生が使いやすい製品を目指し、「テックタッチ」を活用していきます。

■株式会社EDUCOM CS本部カスタマーサクセス部 統括 増田 靜子様のコメント
当社のヘルプデスクはお客様である学校の先生方から高く評価いただいており、基本操作の案内をはじめ、気軽にお電話をいただいています。既存のコア機能や新機能の開発に多くのリソースが必要であることから、UIの細かな改修の優先度をあげられず、簡易なお問い合わせもお電話をいただき解決することが多々ありました。また、通常の開発工程にのせる場合、ユーザから要望をいただいて実現するまでには全ての開発工程を踏む期間が必要なため、スピード感のある柔軟なVoCの対応ができないことがサポートスタッフにとっての心的ストレス要因になっていました。

「テックタッチ」を導入したことによって、UI上でユーザ体験を瞬時に改善できるポイントが多くあり、活用いただいた顧客のサポートスタッフから喜びの声と共に、ツールチップやガイドの新たな提案が積極的にあがってきています。まだ導入していない顧客のサポートスタッフからは、「早く導入したい!」という期待の声が次々と出てきています。
業務効率化とユーザ体験の向上、当社スタッフのやりがいにも貢献する素晴らしいソリューションを提供いただき、感謝しています。

■株式会社EDUCOMについて
1989年の創業以来、元気な学校づくりを応援してきました。現在は「子どもの未来にワクワクをとどける」というミッションのもと、学校現場の業務効率化や教育の質向上を支援するICTソリューションを提供しています。先生の校務の効率化を実現する「統合型校務支援システム」をはじめ、保護者向け情報発信ツールや子どもの「心と学びの記録・振り返り支援システム」などの学校支援システムは全国約650自治体、約11,700の小中学校で利用されています。(2025年3月時点)
株式会社EDUCOM:https://www.educom.co.jp/

導入前の課題

「Salesforce」への情報入力精度のばらつきにより、営業活動の可視化ができず、売上目標の管理が難しい状況に。

三生医薬は、健康食品OEM分野のリーディングカンパニーとして製剤・カプセル製品の受諾製造事業を営んでいます。私たちが所属する情報システム部は、経営管理本部に所属しシステム活用の基盤作りをすることがミッションです。
その取組のひとつとして、商談数や提案数など営業活動の管理精度を向上させるために「Salesforce」を導入しました。

「Salesforce」の運用として、営業担当が入力をしやすいよう極力簡単な入力フォームにすることを目標にし、営業部への勉強会も実施。「入力方法がわからない」という問い合わせには、一人ひとりに「何でも聞いてほしい」と手厚いトレーニングも行ってきました。
しかし、元々はエクセル管理で入力情報の粒度や精度は俗人的になっており、「Salesforce」導入後も各個人の認識の基に自己流でデータを入れてしまうため、データ精度が低く、表記揺れなども多くありました。

「いかに精度の高い正しい情報を入力させるのか」、ということを今後のデータ活用の上でも重視しており、改善を考えていたタイミングで「テックタッチ」を知りました。

「テックタッチ」導入の決め手として、抱えていた課題解決のほかにさらに高度なオペレーション構築ができると考えたためです。
当社ではデータ分析をかなり細かく実施しており、分析データを基にネクストアクションに繋げることが大切であると考えています。しかし、どのようにアプローチしていいか悩んでおり、また手作業でデータ分析をしている業務も解決したいと考えていたときに「テックタッチ」に触れたため、「ネクストアクションにつなげるナビゲートが出来ないか?」と考えました。

活用方法と効果

データ入力率が90%。データ精度の向上にも繋がり精微な売上予測が可能に。

「テックタッチ」を導入して最初に着手したことは、表記揺れの改善です。
まずは表記揺れの多い部分をピックアップし、ルールや定義を策定、「テックタッチ」のツールチップを作成するところから始めました。
導入前は実装できるか不安でしたが、実際に「テックタッチ」の作成画面を触ってみると難しい操作は全くなく、簡単に作成ができました。

また、テックタッチ社のカスタマーサクセスの担当者からは、効果的なナビゲーションを作るために様々な角度から課題感に合わせたガイドやツールチップの作成提案を受け、実際のガイド作りに役立てることができています。

「テックタッチ」の具体的な使い方としては、先に挙げたデータ入力の注意点や定義、ルールをツールチップで表示させたり、エクセル管理をしていた部分には、「Salesforce」の画面から「テックタッチ」によってシームレスに情報入力できる設計にしたところ、これまで複雑で営業担当による入力フローが定着しなかった課題が解決されました。

 

「Salesforce」からシームレスに入力可能な動線を用意。

現在では、全ての営業担当が「テックタッチ」のガイドを利用し、「展示会が成功したのか?」「どのくらいの商談に繋がったのか?」といった点まで紐付けができており、データドリブンに営業活動を分析できる体制となりました。

曖昧だった入力ルールをツールチップで表示させることで、入力ミスを削減。

 

「Salesforce」のダッシュボード機能にも「テックタッチ」を実装しています。
ダッシュボードを見て、営業担当の次のアクション・戦略に導けるよう「テックタッチ」のガイドやツールチップで「この入力が終わったら未受注を確認してください」「納期は正しく設定されていますか?」など表示させることで、営業活動の可視化、一人ひとりの数字への意識を強めることに寄与しています。

ダッシュボード機能にもツールチップを実装。グラフの見方の共通認識を持つことで、数字への意識を強める効果も。

営業担当が行うべきネクストアクションを明示することで、営業活動の効率化を叶える。

それ以外にも、「テックタッチ」の自動再生機能を使い、ログイン時に自動で営業活動数一覧表のポップアップを表示させたりしています。

 

各自の活動状況をエクセルで抽出する自動化機能も実装。

 

実際に「テックタッチ」を「Salesforce」に導入してからアンケートを行ったところ、データ入力率は20%改善、「入力が漏れがちになっていた箇所がガイドによりわかりやすくなった」「経験の浅い営業担当にも有用」「SOE(見積もり・受発注システム)に入れてほしい!」という声も。

「テックタッチ」の機能をより活用し、またアップデートでの新機能も活用することで、さらなる運用改善を進めていきます。

今後の展開

全社を挙げての「近代化プロジェクト」におけるキーマンに。少数精鋭で戦える組織を作り上げるため、周囲を巻き込むハブとなる。

全社を挙げての「近代化プロジェクト」が発足し、各部門からメンバーが集まっていますが、コアメンバーの一人として情報システム部長が参加しています。
この「近代化プロジェクト」は、業務の標準化・俗人化からの脱却を目指し始まったもので、BPRを考え、人がやるべき部分とシステムが介在した方が良い部分を見極めていくのも、私たちの仕事です。

システム活用は会社の生命線でもあるので、目先のことだけではなく数年後に内部・外部環境が変わっても、いつもアンテナを張りながら「システムを入れて何がしたいのか?」を追及し、システムを導入していくこと、少数精鋭で戦える組織を作っていくことが私たちの大きな役目だと考えています。

また、当社が利用しているシステムの中でも最も複雑な、SOEと呼ばれる見積もり・受発注システムでも「テックタッチ」が効果を発揮できると考えており、導入検討を勧めていきたいと考えています。
システム利活用には登場人物(管理・導入、現場、データ分析など)も多いので、皆が目的や使う意義を理解し浸透させていけるよう、「テックタッチ」を活用しながら今後もDX推進をしていきたいです。

導入前の課題

問い合わせが毎日寄せられユーザーの不満は蓄積

川崎汽船株式会社(以下、川崎汽船)は、安全・環境・品質をコアバリューとして磨き上げ、人々の豊かな暮らしに貢献する、海運業を主軸とする物流企業です。1919年の設立から100年以上の歴史を紡ぎ、今では世界中に多くの拠点を構えるグローバル企業として、様々な地域・産業分野でグローバル社会のインフラを支え続けています。
同社のデジタライゼーション戦略グループでは、従来型の情報システム部門として同社グループ全体の強固なITインフラ基盤を構築すると同時に、「DXの推進」の新しいチャレンジを進めるIT/DX両輪のミッションに取り組んでいます。

今回、経費精算システム「SAP Concur」の導入時に「テックタッチ」を採用しました。
「SAP Concur」導入前に利用していたシステムは、直感的に手続きが進められないこと、社内が電帳法※2 に対応し切れておらずペーパーレスになっていなかったこと、タブレットが使い辛いことなどの理由から、ユーザーからの評判が良くありませんでした。

そのような中で電帳法が改正されることとなり、新電帳法対応に強みを持つ「SAP Concur」を導入することになりました。「SAP Concur」はグローバルシェアも大きく安心感があったのですがシステムの作りは煩雑で、前システムではユーザーから操作性への不満があがっていたこともあり、「ユーザーに負担をかけてはいけない」というプレッシャーがありました。「SAP Concur」導入時は、システムに業務内容を合わせるFit to Standardアプローチをとったことから、その参考にと他社企業様との打合せをアレンジしていただく機会があり、そこで紹介を受けたのが「テックタッチ」でした。

「テックタッチ」を活用することで「SAP Concur」の画面上に使い方を始めとする補足説明等を追加することができ「ユーザーにわかりやすいシステム運用ができる」「思い描いていたことが実現できそうだ」と希望を感じたことを覚えています。
競合サービスとも比較しましたが、総合的観点から「テックタッチ」の評価が高く導入を決定しました。

川崎汽船株式会社 デジタライゼーション戦略グループ DX推進チーム チーム長 尾崎 敏秀さま

活用方法と効果

「テックタッチを見て」と伝えるだけで不明点を解決

「SAP Concur」におけるほとんどの画面に「テックタッチ」のナビゲーションを設置しています。特に有効活用できているのは「接待費」と「交通費」の情報登録画面です。

「接待費」の画面は注意すべき入力項目が多く、「日付」だけでも取引日と支払日が複数存在するなど、ユーザーが適切な入力項目をひと目で理解することは難しい画面です。

しかし、常時表示が可能な「テックタッチ」のツールチップを配置することで、マニュアルを開くことなく、誰でも入力項目が意味することを即時に理解できる状態となっています。

「交通費」の画面では、「SAP Concur」独自の入力ルールに対応できるよう、補足説明のためのツールチップを設置し、さらに操作手順をひとつ一つ案内してくれるデジタルガイドを活用することで、経費種別によって操作が異なる場合でも従業員が迷うことなく申請を進められるようになりました。

これらをはじめとする「テックタッチ」の運用で、前システムと比較して、課題であった問い合わせはかなり減少しました。

過去にシステム導入した際には、ログイン手順に関する問い合わせだけでも対応に多くの時間を費やしましたが、「テックタッチ」を導入したことで問い合わせをほとんど受けることなく、システム移行を進めることができました。

また、問い合わせがあった際でも、「テックタッチ」が表示された画面のスクリーンショットを添付して、「ここのガイドを使ってください」と回答するだけで不明点を解消でき、その後のやり取りが必要なくなっています。

これにより、問い合わせ対応1件あたりにかかる工数の大幅な削減にも繋がりました。

問い合わせで寄せられたユーザーの意見は「テックタッチ」のブラッシュアップに活用しています。

従来のマニュアルでは一度作成すると訂正は難しくスピーディに対応できませんでしたが、「テックタッチ」ならすぐに修正することが可能で、迅速にシステム運用の改善ができる体制を実現することができました。

今後の展望

自社に合わせたナビゲーションで改革の下地を作る

DXの「D=デジタル」は手段であり、「X=改革」こそが大事だと言われることも多いですが、改革は進めようと思ってもすぐにできるものではなく、準備が何よりも重要です。
その基盤を整えておくことで、改革のチャンスが来た時に対応できる状態にする必要があります。新しいひらめきやマーケットの変化、技術の進歩はいつやって来るかわかりません。これらにいつでも対応できる状況を整えるべく、日頃の業務では地道に着実にデジタル化に取り組んでいきたいと思っています。
「SAP Concur」の導入でデータの蓄積・活用の基盤を整備し、「テックタッチ」が自社独自のルールや業務フローに合わせたユーザーフレンドリーな優れたUIを構築していくことで、蓄積されるデータのクオリティも向上すると考えています。

※1:Concurは、米国Concur Technologies, Inc.の商標および登録商標です。
※2:電子帳簿保存法の略称。経理関係の書類を電子データで保存できるようにする法律。