導入前の課題
中部電力グループは総合エネルギーサービス企業として、エネルギーの安定供給を果たすとともに、くらしに欠かせないサービスの提供を通じて、お客さま・社会の発展に貢献してきました。
中部電力株式会社 マネジメントサービス本部 調達センター システムグループ長 高田様
当社では、2023年に調達領域のシステムを「SAP S/4HANA」「SAP Ariba」「Pega」※を組み合わせたシステムに刷新しました。
これまでは、部門ごとに当社固有の業務をスクラッチ開発しており、業務プロセスやシステムが複雑化していました。それにより、多重入力の発生や電子化が十分ではないという課題が発生していました。また、経営管理要件や今後の制度変更、環境変化への対応が難しい状態で、ホストの保守限界、技術者不足といった維持管理上の課題も抱えていました。
これらの課題を解決し、経営管理要件への対応と維持管理リスク・運⽤コスト低減の両⽴を目的として、「SAP 」製品を中心とした新システムへの刷新を決め、2023年4月から新システムの運用を開始しました。
社内ユーザー数は15,000⼈以上の規模になりますが、新システムの運用開始早々から、障害や不具合が頻発しました。操作マニュアルどおりにシステムが動かない、あるいは操作ミスやエラーのため1日100件以上の問い合わせが殺到してしまうといった状況から、問い合わせ対応に忙殺される日々が続きました。また、システムの障害・不具合で業務が度々ストップし、ユーザーに不満が堆積していった結果、我々システム関係者の負担がますます増大するといった状況が続いていました。
課題を考察したところ、「そもそも操作方法が難しいこと」「操作マニュアルの量が膨大であったこと」「ERP(基幹システム)特有のシステム操作プロセスの多さ」が挙げられました。
上記の原因により、操作ミスの多発、問い合わせ数の高止まりがあり、新システムのメリットを享受するには程遠い状況となっていた中、これらの課題を解決するべく「テックタッチ」の導入を決定しました。
活用方法と効果
「テックタッチ」の導入では、「問い合わせの削減」「システム操作の効率化」の2点を特に期待しました。
まず、操作方法が難しいことに対しては、システム画面上に操作ガイドを実装して必須入力項目や注意事項を案内したり、入力不要な箇所のマスク、操作手順の案内を実施しました。これにより、ユーザーの正しい操作を導き、操作ミスを防止することができました。また、管理部門にとっても、操作ミスで発生していたデータ修正をはじめとした事後対応の効率化にも寄与しています。
また、操作マニュアルの量が膨大であった点も、システム画面上に必要な入力ルールを表示できるようにしました。
そのため、ユーザーがマニュアルを読み込む負担を軽減しながら、適切な操作ができるようになったので、管理部門側への問い合わせ削減も実現できました。
システム操作自体が多いことに対しては、「テックタッチ」による、システム操作の自動化により解決しました。これにより、ユーザーの操作数自体を減らすことで、効率化と操作ミス防止の両方を実現することができました。
本来は4回必要な操作が、自動化により1回で済むように。入力ミスの可能性もゼロに
「テックタッチ」の活用によって、スクラッチ開発の旧システムとの感覚の差を埋め、ユーザーの負担・不満の軽減を実現できたと感じています。
実際に、「テックタッチ」を最初に実装した業務フローでは、問い合わせ数を55%削減することができました。
他の業務フローでも、問い合わせ数の減少を実感できています。
また、操作時間についても、最初に実装した業務フローでは、29%の短縮ができています。操作時間が、約1/3も減ったことで、入力負担を軽減し、業務効率化にもつながっていると思います。また、電子帳簿保存法の不備伝票の対策として、注意喚起表示を実装した結果、不備伝票を83%以上も削減でき、その後の対応作業を大幅に削減できました。
その他、アドオン抑制の効果もあると認識しています。従来のシステムでは、「入力値の形式チェック」「必須項目の入力チェック」「重複データのチェック」といったエラーチェック機能を追加するために、アドオン開発が必要でした。1つのアドオン開発には、費用と期間が必要で、大きな負担となっていました。また、そもそもアドオン追加が困難なシステムもあります。「テックタッチ」で課題解決ができただけでなく、コスト抑制もできたことは非常に助かりました。
今後の展望
大きな期待を抱いて「テックタッチ」導入を進めてきましたが、既に「SAP S/4HANA」での活用で効果を実感しています。
これからも、現状に満足することなく、今後はさらに「SAP Ariba」の契約手続き関連や取引先向けの画面でも活用領域を拡大していきたいと考えています。
「操作自動化による業務効率化」と「データの精度向上を実現してのデータ活用推進」の2つを柱として、会社全体でのシステム効果を最大限発揮できる環境を整えていきたいです。
※:記載された会社名および製品名などは該当する各社の登録商標または商標です。
導入前の課題
オープンハウス・アーキテクトは、東証プライム上場のオープンハウスグループに所属する総合建設会社で、仕入・製造・販売一体のビジネスモデルを可能とする、中核企業の一つです。グループ企業間の連携により、圧倒的なスケールメリットとコストパフォーマンスを実現しています。グループの中でも独自のIT展開を行っており、私たちが所属するDX推進部は「経営・事業・業務の様々な課題に対して、ITの観点で施策を立案・遂行する」「各部でITを有効活用するためのサポートを行う」といった役割を担っています。
株式会社オープンハウス・アーキテクト 栁瀨様、杉山様
「テックタッチ」は上長から紹介されて知りました。「テックタッチ」のナビゲーションにより、システムの画面上でユーザーへの説明・周知が簡単にできることがわかり、「これだ!」と思いました。
ナビゲーションをシステム改修なしで作成できるため、課題が出てきた後で迅速に対応できます。それによってシステム利用のルール変更や不具合などに柔軟に対応できること、またそれらの武器を低コストで得られることが「テックタッチ」導入の決め手となりました。
また、非エンジニアでも簡単にナビゲーションを作成することができる点も魅力的でした。もしユーザーにどのようにして見せるのがよいか迷った際は、専任のカスタマーサクセス担当者によるサポートがあることも安心材料でした。
活用方法と効果
システム上での工程実績の入力ルールを変更する際、ただ変更しただけでは、その周知がユーザーに行き届かずに問い合わせが多く寄せられることが想定されました。そこで、ルールの変更内容をナビゲーションで表示したところ、月100件程度の問合せを未然に防ぐことができました。
実装イメージ①
実装イメージ②
実装イメージ③
また、社内から発信するお知らせをナビゲーションで自動的に表示することで、メールよりも確実にユーザーが情報を認知できています。さらに、過去に送付したメールに関するリマインド的な役割も担っていると考えています。
こうして社内で「テックタッチ」のナビゲーションが認知されることによって、「この改修は『テックタッチ』で実現できないか」といった声も多く寄せられるようになり、社内ユーザーの満足度向上にも貢献していると考えています。
今後の展望
建築業界の大きな課題として、働き方改革の推進や人材不足などが顕在化しています。そして、今もなお業務効率化が求められ、それを実現するシステム構築が必要になってきます。DX推進部としては、よりスピード感をもって、ユーザーがシステムを有効活用するための施策を立案・遂行していきます。そのためにも、これからさらに「テックタッチ」の活用を広げていきたいと考えています。
導入前の課題
株式会社オカムラは、オフィス家具や産業用機器などの製造・販売を主な業務とし、製品の企画・デザイン・製造に加え、レイアウトや内装のプランニングから、施工、メンテナンスまで、さまざまな空間づくりをトータルにサポートする企業です。
私たちDX戦略部は、「練る・造る・育てる・伝える・取り込む」という5つのサイクルのもと、デジタル技術の活用を促進し、競争優位性を確立することをミッションとしています。
「SAP Concur」は、生産性の向上・コストダウン・ガバナンス強化を目的に導入したシステムです。しかし、利用上のルールが浸透せず、操作に迷ったユーザーからの問い合わせが業務担当者に殺到してしまい、定着が進まないことが悩みの種でした。もちろん事前に操作マニュアルは用意していましたが、複雑でわかりづらかったようです。
ユーザーが自ら知りたいことをマニュアルから見つけ出すには、調べたいことをピンポイントで探すための知識や技術が必要だったため、このような状況に対し、「必要なときに必要な情報が閲覧できるデジタルツールが必要だ」という思いがありました。
そこでさまざまなデジタルツールを調べるなかで「テックタッチ」を知りました。
「テックタッチ」は「SAP Concur」の画面上にナビゲーションをつくれることで、ユーザーに操作のポイントなどを伝えることができるため、課題を解決できると感じました。
導入の決め手となったのは、ナビゲーション作成が直感的に操作できること、必要な機能がしっかり実装されながらも不必要な機能がないこと、そして、充実したカスタマーサクセスによるサポートがあることです。
他の競合サービスも比較検討しましたが、海外ベンダーによるものが多く、日本語に十分に対応できていないために操作や実装に不安を感じました。「テックタッチ」は、ほんとうの意味でノーコードで簡単に活用できる点において、最も大きな選定理由になりました。
活用方法と効果
実際にナビゲーションを作ってみると、書きたい言葉を書きたい書式で表現できるので、「自分たちでここまで作れるんだ!」と感動しました。これならば、ユーザーに語りかけるようなナビゲーションを提供できることが確信できました。
何か困ったことが起きても、テックタッチ社のカスタマーサクセスが「同じ船に乗った仲間」としてサポートしてくれたので、とても助かりました。我々の課題をきちんと理解した上で、「このようなガイドはどうですか」と実際にデモを作成いただいたり、時には、「この課題は無理に『テックタッチ』を使わず、運用ルールを変えてはどうか」と、業務改善の提案までしていただきました。
「テックタッチ」は、入力にかかわるルールが複雑な箇所に重点的に実装しています。
例えば出張手当の精算では、距離を算出するために参照する外部Webサイトをツールチップで表示させ、同時に検索ルールも案内することで入力ミスを大幅に削減できました。
「テックタッチ」実装イメージ①
ツールチップにカーソルを合わせると検索サイトのリンクに案内
また、他にもユーザーの負担を軽減するための工夫を行っています。
交通費の精算の画面には、システムの設計上、操作が必要のない箇所にも「操作必要」を表す「*」が表示されてしまっていました。そこで、「テックタッチ」のツールチップで「ここは操作不要」と表示することで、無駄を削減し、少しでもユーザーの操作が楽になるようにしています。
「テックタッチ」実装イメージ②
操作不要を伝える吹き出しを表示
このように、ユーザーが「テックタッチ」を利用することのメリットを知り、操作に慣れた後、申請差し戻しを削減させる課題に着手しました。
特に、選択した科目によって入力内容が変化する箇所でミスが多く発生していたため、該当箇所にツールチップを表示させたところ、正しく入力できる人が20%以上増加し、修正を行う担当者の工数削減にもつながりました。
「テックタッチ」実装イメージ③
間違えやすい入力項目を登録された科目に合わせて案内
実際に、社員に向けて「テックタッチ」に関するアンケートをとったところ、77%が「役に立った」と実感しており、86%の社員が「他のシステムにも導入してほしい」という期待を持っていることが分かりました。
また、社員からは、「毎回マニュアルを探して入力していた手間が減った」という声や、「毎日の小さなストレスが軽減され、助かっている」という声が、職種や社歴年数に関係なく寄せられ、着実にシステム定着が前進していることを実感しています。
今後の展開
チームとして、スピード感を重視しつつ、会社の方向性に合わせてDX戦略を粛々と進めていくつもりです。そのためにも、「テックタッチ」を「SAP Concur」だけでなく、他の社内システムにも取り入れていきたいと思っています。
システムの活用においては、ベテランの方が戸惑うことが少なくありません。しかし、DXを推進するには年齢や社歴、リテラシーの差に関わらず、スムーズにITを有効活用していく必要があります。その推進のために「テックタッチ」を活用して、社員の誰もがシステムを有効活用できるような状態をつくり、私たちも、ユーザーも、お互いにwin-winな関係を目指したいです。
※:記載された会社名および製品名などは該当する各社の登録商標または商標です。
企業のビジネスモデルやプロセスをテクノロジーで変革するDXの取り組みが浸透しつつある昨今、最新テクノロジー活用およびグループシステム統合等への需要が高まり、利用高度化・テクノロジー活用推進が重要な課題となっています。
国内月間アクティブユーザー数9,000万人超(※2021年12月末時点)のコミュニケーションアプリ「LINE」を運営するLINEヤフー株式会社は、こうした状況を踏まえ、グループ会社含めた各システムのより一層の活用を検討されていました。
「テックタッチ」は、テクノロジー利活用および利用高度化の促進により、テクノロジーが本来持つ価値を最大化し、業務効率化・DX推進を実現するサービスです。このたび、大企業および先進企業中心の導入実績、提案内容・有効性をご評価いただき、社内基盤システムに採用いただきました。
テックタッチ社は今後も、購買・予算管理等の各業務、国内外の拠点向けに「テックタッチ」を幅広く導入することで、LINEヤフー株式会社のDXを支援していきます。
導入前の課題
当社ではDX効率化の取り組みとして、定常業務を徹底的に「やめる、なくす、へらすこと」を推進し常に変化し続ける組織を目指しています。そのために様々なテクノロジーの活用、BPR(※ビジネスプロセスリエンジニアリング)等を推進しており、これをサポートするツールとして、テックタッチ社が開発・提供するデジタルトランスフォーメーション SaaS「テックタッチ」を導入します。「テックタッチ」を用いることで複雑なシステムを誰もが使いこなせるようになり、作業時間や問合わせの大幅削減等、業務効率化に繋がると考えています。
DXプロジェクトで業務整理をする中で、照会応答業務のボリュームが非常に多いことがわかってきました。入力エラーや差し戻し、修正の後追い業務をどのように減らしていけばよいか悩ましいと思っていたので、テックタッチの概念はまさにクリーンヒット!これだと思いました。
アナログデータをデジタルへ置き換えるための入力する最上流の工程の不備をなくすことの重要性は強調しすぎることはありませんが、これを業務プロセスの中で、テクノロジーによって実現できるテックタッチのサービスに共感し、導入を決めました。
活用方法と効果
全社 約15,000名への導入となりますので現在、並行して様々なシステムを対象に導入を進めており、例えばDynamics365に対し、各種申請業務の不備件数の削減と生産性の改善を目指してガイド作成・公開に向けた活動を推進しています。
導入にあたり、当社は金融機関ですのでセキュリティ面の要件を満たす様々な手配・検証が必要で、これはテックタッチさんとの共同しつつ、時間をかけて念入りに行いました。
また、広い範囲での導入となるため、ガイド作成が個々人で行われ乱立しないよう、ガイドラインを策定して中央集権で管理するような仕組みつくりも行いました。この結果、”野良ガイド”の発生を防止することができ、品質を高く保つことができています。
なお、実は最初、「本当に誰でも簡単に作れるのか」という点は信じ切れてはいませんでした。世の中にある様々なツールが「誰でも簡単」を謳いますが、実際にはプログラミングの知識が必要だったりして難しかった経験をしていたからです。その点、テックタッチだけは本当に分かりやすいUIで自分でも作成することができ、驚いたことを覚えています。
パイロット導入の実績では期待した通り、特に入力ミスの削減に高い効果が現れました。期間中、入力不備が137件→13件に削減でき、1回の申請あたりの入力不備項目が2.32件→0.54件に激減しました。さらに残りの不備13件中10件はテックタッチを利用しておらず、テックタッチ利用により10件の不備も解決したと見込まれます。結果、不備削減率は95%に達すると考えています。
また作業時間についても、入力ミスの差し戻し時間、後追いの修正作業時間が結果として削減されています。
現場からも「ガイドを改善することで、今後さらに不備を減らせると思う(ガイド作成者)」「操作の問い合わせ照会が減り、負荷が軽減できる」「この作業はガイドがあるからこそ出来たと感じる。使い方を調べる時間が短縮した(ガイド利用者)」といったポジティブな声がたくさん聞かれました。
今後の展望
先日、社内にてテックタッチの説明会を実施したところ、興味・関心を持ってくれた担当者が200名程度も参加しており、評判もかなり良かったです。
ガイドは作り手のセンスや経験により設計が異なり、利用するユーザーの体験に違いが生まれる可能性がありますので、今後はよりユーザーにとって使いやすいガイド作成のノウハウを貯めていきたいと思っています。
導入の背景
旧基幹システムは約20年前にスクラッチ開発したものでアミューズメント施設ならではの機能も網羅していました。ただ、さすがに老朽化している面があり、現在のビジネススタイルに対応させ、業務の効率化を進めるため、刷新することに決めました。
旧システムは、利用者目線で見ると、慣れもあり、だれかに聞けば教えてもらえるといった環境でした。一方、新しいシステムはERPパッケージソフトを一部カスタマイズしたもので、導入に合わせてペーパーレス化をはじめ業務フローを最適化した部分も多く、またWebシステムなので操作手順や使い勝手も従来とはまるで異なります。利用者はエンジニア的な経験や知識を持っているわけではなく、PCやWebシステムに不慣れな者も少なくありません。また、開発・運営側の私たちも、新システムに関して完全に習熟しているとは言いがたい状況です。
株式会社GENDA GiGO Entertainment 管理本部 ITソリューション部 部長 河合英雄氏
かといって新しいシステムに慣れるまでに時間をかけてしまうと、現場の業務に支障を来してしまうだけでなく、会社全体の業務も滞ってしまいかねません。
当初はこのような課題を解決する決定打はなく、いわゆる操作画面のキャプチャと説明文を付記した操作手順マニュアルを用意して、何らかの研修を実施するつもりでした。しかし、展示会でテックタッチのデモンストレーションを見たとき、直感的ではありますが、これは新システムの利用促進や負担軽減に有用だと考え、すぐに導入の検討を開始し、デモ版で動作確認をした上で導入を決めました。
導入を決めた主なポイントは次の通りです。
活用方法と効果
当社では、約20年ぶりに新しく導入した基幹システムの操作ガイドにテックタッチを利用しています。システムの機能は約50種類ありますが、手順をわかりやすくするため個別の作業フローに分けて、約200の操作ガイドを用意しています。
今回はリリース前のシステムなのでガイド作成を外部に任せるのは難しく、社内で作成しました。プログラミングは不要で、プレゼンテーションソフトでオブジェクトやアニメーションを作るときのように、システムを実際に操作しながら作成できるので、慣れればテックタッチの操作自体は難しいことはありません。テックタッチの条件分岐機能などを使えばより複雑なガイドも作れると思いますが、今回はシステムも新しく、テックタッチの利用も初めてなので、分かりやすいようシンプルさを重視しました。
一方、より網羅的で、システムの操作方法だけでなく業務フローもカバーするガイドとするため、ボリュームは当初の予定より増やしました。期間は、専任担当者1名で、約3か月間となります。
株式会社GENDA GiGO Entertainment 管理本部 ITソリューション部 IT企画課 スペシャリスト 山崎朝樹氏
導入効果
コロナ禍により対面での研修が難しくなっていた中、基幹システムの刷新にあたり、スムーズなシステムの定着・習熟度向上といった成果につながり、現場だけでなく運営側の負担も大いに軽減することができました。旧システムを導入した20年前の現場対応は、今回とは比較にならないほど大変だったと聞いています。各効果の詳細は次の通りです。
【効果1】現場(利用者)の負担軽減
新システムに対して、現場の負担や戸惑いがまったくなかったというわけにはいきませんが、操作ガイドに対する評価は高く、利用者アンケートを見ると約8割が「操作ガイドが用意されていて良かった」と答えています。操作マニュアルの閲覧や研修会などに時間や手間を割くことなく、新システムを短期間で使えるようになったのは、テックタッチ導入の重要な成果であることは間違いありません。
また、決算時の作業など、通常の作業とは異なる業務にも操作ガイドがあることで、現場の負担が軽減されたと考えています。研修を受けた人しか使えず属人化したり、指導に時間と手間を割かなければならないといった事態を防ぐことにもつながると期待しています。
【効果2】運営側の負担軽減
今回はガイドを作ったので操作マニュアルは作っていません。研修・教育などの手間もほとんどかかっておらず、操作に関する問い合わせなどに対する運営側の負担も最小限に抑えることができました。システムが仕様変更になった場合でも、テックタッチのガイドはレイアウトの変更などには自動で追従するため、マニュアルを作り直して配布したり再研修などを行ったりする必要がないのも、大きな成果だと捉えています。
【効果3】システム利用の習熟度が向上・見える化
テックタッチの利用履歴を分析すると、操作ガイドの利用頻度は時間の経過にともない減少傾向にあります。システムへの入力頻度が下がったわけではないので、システム利用の習熟度が向上していると解釈できます。これまで感覚でしか理解できなかった利用状況がこのように可視化されることで、現場での利用状況も客観的に把握できました。今後、システムの利用しやすさや機能向上にも役立てることができると考えています。
【効果4】コロナ禍でのスムーズなシステム導入
コロナウイルス感染拡大による影響が大きな時期に、新システムをカットオーバーせざるを得なかったのですが、集合研修や現地に出向いてのサポートが難しい状況でも、スムーズに移行することができたと感じています。結果論ですが、テックタッチのおかげでウイルス感染のリスクも必要最低限に抑えられたと思います。
現場には、テックタッチの操作ガイドを見ながら一通り新システムを操作してもらうことを徹底し、またわからないことがあれば社内ポータルの掲示板でやり取りすることで回答を共有し、効率的にガイドに慣れてもらうよう工夫しました。もちろん、上手く使えない利用者もいましたが、個人差はあるものの「旧システムよりも使いやすくなった」、「作業効率が上がった」という声が多く聞かれました。
今後の展望
株式会社GENDA GiGO Entertainment 管理本部 ITソリューション部 IT企画課 松田一志氏
基幹システムを使っている店舗のリーダー層にとっては、お客様に楽しんで頂く場を提供するために使う時間を最大化することが最も重要です。そのため、システムの入力作業はできるだけスムーズにし、システムを開けば操作ガイドに従い誰でも、何を入力すべきか把握できる環境が理想です。そこで、今後は個々の操作方法だけでなくさらに業務フローの全体像を分かりやすく見せ、各業務にガイドを紐付けた形へと発展させていきたいと考えています。
また、ほかの社内システムにおける利用価値もあると思うので、活用を検討していきたいと考えています。
テックタッチの担当者が、操作ガイドの作成に際してはリモートで画面を共有しながらひとつひとつ、実現方法を一緒になって考えてくれ、導入の検討中も、機能説明など、対応が迅速かつ丁寧でとても助かりました。
今後も、テックタッチの安定した運用と機能向上、そして、これまでと変わらない対応をお願いしたいと思います。
※記載の担当部署は、取材時(2020年10月)の組織名です。