【イベントレポート】人事マネジメント施策・システム・個の成長をつなぐ最新テクノロジー​ ~自律的なキャリア形成とシステム利活用を底上げする新しい方法~​

レポート

2022年8月30日にオンラインセミナー「人事マネジメント施策・システム・個の成長をつなぐ最新テクノロジー〜自律的なキャリア形成とシステム利活用を底上げする新しい方法〜」を開催しました。

本セミナーでは、タレントマネジメントシステムの利活用にフォーカスし、SAPジャパン株式会社、テックタッチ株式会社、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社​​​​の3社から、「SAP® SuccessFactors®」を活用した人事施策達成の道のりをご紹介いたしました。

本記事では大変多くの方に来場いただいたセミナー内容のレポートをお届けします。

~自律的なキャリア形成を実現するタレントマネジメントソリューション~​

SAPジャパン株式会社​
人事人財ソリューションアドバイザリー本部​ シニアソリューションエキスパート
鈴木 葉子 様

SAP ジャパン株式会社(以下、SAP ジャパン)は、1972年にドイツにて設立されたSAP SEの日本支社として1992年に設立されており、今年で創業30周年を迎えました。
もともと会計や人事など基幹業務をトータルでサポートするERPパッケージソフトウェアの販売を行っておりました。
現在は、クラウドアプリケーションを主軸に日本企業の皆様を支援しております。

弊社が提供する「SAP SuccessFactors(サクセスファクターズ)」は、人事管理のような定型業務からキャリア開発まで、一連のタレントマネジメント基盤をワンプラットフォームで提供するクラウドソリューションです。
人事部内の利用のみが想定されていた従来システムに対するアンチテーゼとして、「SAP SuccessFactors」はすべての従業員が、楽しんで仕事ができるようになることを目指したシステムになっております。

オンラインセミナーより抜粋

「SAP SuccessFactors」には2つの特徴があります。
その一つが、組織としてのビジネスプランに基づいて人材を育成していくことができるという点です。
システムに集約された情報をもとに、社内で必要となる職務やポジションを明確化し、現場の人材の状況がどうなっているかを把握することで、計画的な人材の育成や採用が可能になります。
さらに、一人一人の従業員に対しても、目指すべきキャリアの選択肢や具体的な成長ステップを示すことができ、自律的なキャリア形成を支援します。

もう一つの特徴は、個別最適化された成長機会の提供です。
最近のトレンドとして、従来のように会社から提示されたコースを歩むのではなく、より自分自身のキャリアの価値を高めるために自発的にキャリアを積み上げていきたいという思いが強くなっております。
特に若い世代の従業員にこの傾向は強く、従業員のキャリア形成への要望に応えていかないと、若く優秀な社員が会社に定着せず、
新しい成長機会を求めて退職するようになってしまいます。「SAP SuccessFactors」なら、適切なフィードバック、新しいプロジェクトへの自発的なチャレンジ、自分の嗜好にあった役割への探索といった、従業員の想いに沿った成長機会を提供することができます。

こうした「SAP SuccessFactors」が持つタレントマネジメント領域における強みを発揮するためには、いかに現場で活用いただけるかがポイントになります。
なぜなら、従業員自身による情報更新が適切な情報公開と組み合わさって初めて、現場主導の自発的な人材育成をサポートすることができるからです。
そのためにどのような工夫をする必要があるかといったところは、この後ご紹介します。

人事システムの価値を最大化し個の成長とキャリア形成を促進​
〜「テックタッチ×SAP SuccessFactors」の運用実例・効果を解説〜

テックタッチ株式会社​​
Vice President, Sales​
西野 創志​​

テックタッチ株式会社(以下、テックタッチ)は2018年の創業当初より、テックの力を最大化するというミッションを掲げ、あらゆるシステムの利活用を支援するためのナビゲーションシステム「テックタッチ」を提供しています。
多くの企業がシステムを使って業務を進める今の時代において、従業員のリテラシーに違いがあるために、組織全体で新しいシステムを使いこなすことに、苦労されてる方々も多いのではないでしょうか。
しかし、現場の従業員も含めたすべての人がシステムを使いこなさなければ、大きな投資をして導入したシステムの効果を引き出すことはできません。

特に、人事システムは情報管理ももちろん必要ですが、これからはいかに経営戦略に沿って活用していくかが重要になっているかと思います。
テックタッチは経営戦略に基づく人事施策、システム、従業員の3つをつなぐプラットフォームとしてみなさまの人事システムの活用をサポートしています。

その中で重要視しているのが、
1.全ての従業員がシステムを使いこなせる、
2.人事施策を理解した適切な利活用」、
3.複雑な業務に対応したシステムオペレーション、
の3点です。

これらに対してどのようにテックタッチがご支援しているのかをご紹介します。

オンラインセミナーより抜粋

まず、ユーザーが直感的に業務と機能の紐づきを理解できる「利用者向けガイド」を作成し、全ての従業員がシステムを使いこなすこと(①)を可能にします。
人事施策を理解した適切な利活用(②)については、人事施策を理解しないと形骸化してしまう危険性があるということを念頭に置きテックタッチのポップアップ機能を用いて人事施策の目的/背景を表示するなどし、従業員の理解を促しています。
最後の、複雑な業務に対応したシステムオペレーション(③)については、複雑化しやすいユーザ導線を可能な限り自動化する等し、ストレスなく、また効率的にシステム操作してもらえるようにしています。

実際に、「SAP SuccessFactors」を導入されたお客様で、ユーザ体験を今以上に向上させたい、人事制度をより浸透させ、生かしていきたいという観点でテックタッチをご選択いただいた事例もございます。
具体的には、例えばキャリアディベロップメントの画面上に人事施策を投影し従業員の人事制度に対する意識を高めたり、入力のモチベーションを向上するといったことに取り組んでいただいております。

なお、テックタッチが提供する価値の全体像として、システムの導入初期の利活用だけではなく、その後どのように使われているか分析、評価を行い、ナビゲーションの改善とさらなる生産性の改善を促すというサイクルを提供しております。

マニュアルレスなシステム利用の重要性​​

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社​​​​
執行役員 パートナー
全 大忠​​​ 様

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(以下、デロイト トーマツ コンサルティング)は戦略立案を中心に行っているとご認識頂いている方も多いかもしれませんが、「SAP SuccessFactors」といったシステムの活用もend-to-endでご支援をしております。

今回のセミナーでは、マニュアルレスのシステム利用や、ユーザビリティについてお話しできればと思っております。

皆さまも、マニュアルがあっても製品機能をマスターできず、提供元に問い合わせをした経験があるのではないでしょうか。実際に、マニュアルを精読して理解しようとするのは全体の25%未満であるという調査もあり、「マニュアルは読まれない」という状況があると分かっています。
さらに、UI/UXの洗練がユーザー支持のカギになっていることも別の調査で明らかになっています。

この傾向はシステムにおいても同様ですが、クラウドシステムでは従来のオンプレミスやスクラッチ開発のシステムとは異なり、ユーザー側でUIを選ぶことができないため、ユーザビリティの確保はますます難しくなります。
そこで弊社はSAP ジャパンやテックタッチと共に、UXの改善に取り組んでいます。
ここで重要視しているのが計画・利用状況の把握・ユーザーの要求事項の明確化・解決策の策定、実行というサイクルを回すとことなのですが、このサイクルを回すために利用しているのが、テックタッチをはじめとするナビゲーションツールです。

弊社ではテックタッチを、様々なシステムを「使いやすく・運用負荷を下げて・利活用を促進できる」ようにするクラウド型のプラットフォームと捉えて、「SAP SuccessFactors」と組み合わせてお客様に提供しています。
テックタッチを使うことで、マニュアルがなくても各種システムの利用が可能になり、運用負荷が下がります。
それによって、従来なら部署ごと、従業員のタイプごとに設けられていたマニュアルの作成、更新にかかる工数が削減できます。

さらに、従業員からの問い合わせが削減され、実際に問い合わせ件数が40%削減されたケースもありました。
システムの使いやすさ向上の取り組みの中で、システム活用のボトルネックを見つけることができ、利活用のさらなる促進にも繋がります。
テックタッチには分析機能が備わっており、ユーザーがどこで離脱をしているのかを可視化することができ、改善に役立っています。

今回は、我々の「使えない・読まれない」マニュアルから脱却し、ユーザビリティを向上させる取り組みをご紹介させていただきました。
この取り組みによって、システムの利用意欲が失われることを回避し、マニュアル作成・更新にかかる膨大な手間や、問い合わせ工数、再教育コストを削減することに繋がります。
今後もシステム導入する際にユーザビリティーについてお悩みのお客様を支援していきたいと思います。


これらの他にも、各社の知見から詳細な解説、また後半の質疑応答セッションではたいへん多くのご質問をいただき、盛り上がりをみせました。

現在、本講演のアーカイブ動画を公開しております。
ぜひ、下記のリンクからお申し込みください!

本セミナーのオンデマンド配信はこちら
https://techtouch.jp/event/20220830/

※SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はドイツにあるSAP SEやその他世界各国における登録商標または商標です。またその他記載された会社名およびロゴ、製品名などは該当する各社の登録商標または商標です。

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