正確な情報をユーザーに届けることで入力ミスが削減し、売上予測の改善、営業担当の数字への意識改革にも繋がる。
・トレーニングやマニュアルを用意しても正しい入力が出来ていない
・入力定義、ルールがわからず表記揺れや自己流での入力が多く、高いデータ精度が得られず売上変動のGAPが大きかった
・複雑な入力フローに対応出来ず、エクセル併用が続く
・ダッシュボードで分析を表示しても次のアクションで何をすべきかわからない
・入力画面における注意点や定義、ルールがわかるツールチップを表示
・複雑な入力フローにガイドを実装し、誰でも利用できるフローへ
・営業が次に何をアクションすべきかをツールチップでナビゲーション
・自動再生機能を利用してログイン時に営業活動数一覧を自動表示
・メンテナンス期間の注意喚起をツールチップで表示
・入力ガイド機能に入力率が高くなり展示会等の効果測定に貢献
・次のアクションが出来るようになり未受注、商談停滞、納期遅れを削減
・ツールチップにより入力精度が高くなり売上変動がGAPが減少
・データ入力率が20%改善
・営業活動の見える化により、情報共有の活性化、顧客へのレスポンススピードアップに繋がる
導入前の課題
「Salesforce」への情報入力精度のばらつきにより、営業活動の可視化ができず、売上目標の管理が難しい状況に。
三生医薬は、健康食品OEM分野のリーディングカンパニーとして製剤・カプセル製品の受諾製造事業を営んでいます。私たちが所属する情報システム部は、経営管理本部に所属しシステム活用の基盤作りをすることがミッションです。
その取組のひとつとして、商談数や提案数など営業活動の管理精度を向上させるために「Salesforce」を導入しました。
「Salesforce」の運用として、営業担当が入力をしやすいよう極力簡単な入力フォームにすることを目標にし、営業部への勉強会も実施。「入力方法がわからない」という問い合わせには、一人ひとりに「何でも聞いてほしい」と手厚いトレーニングも行ってきました。
しかし、元々はエクセル管理で入力情報の粒度や精度は俗人的になっており、「Salesforce」導入後も各個人の認識の基に自己流でデータを入れてしまうため、データ精度が低く、表記揺れなども多くありました。
「いかに精度の高い正しい情報を入力させるのか」、ということを今後のデータ活用の上でも重視しており、改善を考えていたタイミングで「テックタッチ」を知りました。
「テックタッチ」導入の決め手として、抱えていた課題解決のほかにさらに高度なオペレーション構築ができると考えたためです。
当社ではデータ分析をかなり細かく実施しており、分析データを基にネクストアクションに繋げることが大切であると考えています。しかし、どのようにアプローチしていいか悩んでおり、また手作業でデータ分析をしている業務も解決したいと考えていたときに「テックタッチ」に触れたため、「ネクストアクションにつなげるナビゲートが出来ないか?」と考えました。
活用方法と効果
データ入力率が90%。データ精度の向上にも繋がり精微な売上予測が可能に。
「テックタッチ」を導入して最初に着手したことは、表記揺れの改善です。
まずは表記揺れの多い部分をピックアップし、ルールや定義を策定、「テックタッチ」のツールチップを作成するところから始めました。
導入前は実装できるか不安でしたが、実際に「テックタッチ」の作成画面を触ってみると難しい操作は全くなく、簡単に作成ができました。
また、テックタッチ社のカスタマーサクセスの担当者からは、効果的なナビゲーションを作るために様々な角度から課題感に合わせたガイドやツールチップの作成提案を受け、実際のガイド作りに役立てることができています。
「テックタッチ」の具体的な使い方としては、先に挙げたデータ入力の注意点や定義、ルールをツールチップで表示させたり、エクセル管理をしていた部分には、「Salesforce」の画面から「テックタッチ」によってシームレスに情報入力できる設計にしたところ、これまで複雑で営業担当による入力フローが定着しなかった課題が解決されました。
現在では、全ての営業担当が「テックタッチ」のガイドを利用し、「展示会が成功したのか?」「どのくらいの商談に繋がったのか?」といった点まで紐付けができており、データドリブンに営業活動を分析できる体制となりました。
「Salesforce」のダッシュボード機能にも「テックタッチ」を実装しています。
ダッシュボードを見て、営業担当の次のアクション・戦略に導けるよう「テックタッチ」のガイドやツールチップで「この入力が終わったら未受注を確認してください」「納期は正しく設定されていますか?」など表示させることで、営業活動の可視化、一人ひとりの数字への意識を強めることに寄与しています。
「テックタッチ」の機能をより活用し、またアップデートでの新機能も活用することで、さらなる運用改善を進めていきます。
今後の展開
全社を挙げての「近代化プロジェクト」におけるキーマンに。少数精鋭で戦える組織を作り上げるため、周囲を巻き込むハブとなる。
全社を挙げての「近代化プロジェクト」が発足し、各部門からメンバーが集まっていますが、コアメンバーの一人として情報システム部長が参加しています。
この「近代化プロジェクト」は、業務の標準化・俗人化からの脱却を目指し始まったもので、BPRを考え、人がやるべき部分とシステムが介在した方が良い部分を見極めていくのも、私たちの仕事です。
システム活用は会社の生命線でもあるので、目先のことだけではなく数年後に内部・外部環境が変わっても、いつもアンテナを張りながら「システムを入れて何がしたいのか?」を追及し、システムを導入していくこと、少数精鋭で戦える組織を作っていくことが私たちの大きな役目だと考えています。
また、当社が利用しているシステムの中でも最も複雑な、SOEと呼ばれる見積もり・受発注システムでも「テックタッチ」が効果を発揮できると考えており、導入検討を勧めていきたいと考えています。
システム利活用には登場人物(管理・導入、現場、データ分析など)も多いので、皆が目的や使う意義を理解し浸透させていけるよう、「テックタッチ」を活用しながら今後もDX推進をしていきたいです。