近年重要視されている「カスタマーサクセス」を実現するには、さまざまな課題が山積みなのも事実です。そのため、自社の状況や商材にあったカスタマーサクセスを実現するために、多くのベンダーが専用のセミナーを開催しています。カスタマーサクセスのベンダーが提供するセミナーは、「カスタマーサクセスをどのように実現するべきか」「組織づくりには何が必要なのか」などの知識を効率的に得られるのがメリットです。
とはいえ、すべてのセミナーが同じ情報を取り扱っているとは限りません。自社が求める情報を見極めたうえで、それに見合ったセミナーを選ばなければ徒労に終わってしまうでしょう。この記事では、カスタマーサクセスのおすすめセミナー10選をタイプ別に紹介します。
カスタマーサクセスセミナーを選ぶときのポイントについても解説しますので、あわせてご参照ください。
カスタマーサクセスセミナーの選び方
カスタマーサクセスセミナーを選ぶときは、「どのような課題を解決したいか」を可視化しておきましょう。一言でカスタマーサクセスセミナーといっても、その方向性はさまざまです。
カスタマーサクセスについて知りたいのか、適切なツールや運用方法について知りたいのか、そもそも組織づくりのやり方について知りたいのかなどによって、参加すべきセミナーも異なります。
参加料金が無料のカスタマーサクセスセミナー・イベントだとしても、求めている情報と合わない内容では時間の浪費は避けられません。そのため、カスタマーサクセスセミナーを探すときは、自社が抱えている課題と、それに必要な対策方法が何かを明確化しておきましょう。
開催形式別カスタマーサクセスセミナー10選
カスタマーサクセスセミナーの開催形式にはさまざまなタイプがあります。今回はそんな異なる開催型式別に、「ウェビナー」「研修」「動画」の3タイプから2024年におすすめのカスタマーサクセスセミナーを紹介します。
ウェビナー形式のカスターサクセスセミナー
ウェビナーとは、場所を選ばずに参加できるWebを使ったセミナー形式を指します。スマホなどで簡単に参加できるほか、身支度なども考えず気軽に勉強会を実施できるのがメリットです。
ここでは、ウェビナー形式のカスタマーサクセスセミナーについて、それぞれどのような企業か、セミナーの内容について紹介します。
◼️ テックタッチ ◼️ Growwwing ◼️ commmune ◼️ openpage |
テックタッチ
「テックタッチ」は、テックタッチ株式会社が提供するオンボーディング型のカスタマーサクセスツールです。テックタッチでは、各企業事例をもとに有効活用法を紹介するなど、同業界の成功事例で課題を解決できるセミナーが多く実施されています。
また、「マニュアル作成・運用課題をテックタッチで解決する方法」といった内容から「セミナー動画丨既存組織ではじめるカスタマーサクセス〜進め方と転換期の乗り越え方〜」といった紹介もあり、ツールを導入して新しくカスタマーサクセスを新設した方にもおすすめのウェビナーです。
Growwwing
「Growwwing」は、株式会社ユニリタが提供する顧客データの一元管理などが可能なカスタマーサクセスツールです。Growwwingでは、カスタマーサクセスマネージャー向けのピッチ大会の優勝者を招いた組織力を最大化するためのコツなど濃密なセミナーが実施されています。
また、カスタマーサクセス支援会社との共催セミナーや、「CommuRing」などのコミュニケーションツールを連携させた成功事例など、さまざまな具体例が添えられています。カスタマーサクセスの成長を考えている方におすすめのウェビナーです。
commmune
「commmune」は、コミューン株式会社が提供するコミュニティ構築型のカスタマーサクセスツールです。communeでは、カスタマーサクセスツールの無料オンラインセミナー情報を公開しており、ウェビナー形式でカスタマーサクセスセミナーを実施しています。
ユーザーコミュニティの基礎作りから成功事例まで幅広く取り上げているほか、「愛されるブランドをつくるには?」とファンマーケティングの基礎についてもセミナーで触れているのがポイントです。カスタマーサクセスセミナーのうち、顧客とのコミュニケーションを重視する方におすすめだと言えます。
openpage
「openpage」は、株式会社openpageが提供するカスタマーサクセスの仕組み化に役立つ専用ツールです。openpageでは、顧客取引のDXソリューションを主軸に、業務を自動化するためのコツなどさまざまなウェビナーでカスタマーサクセスセミナーを実施しています。
カスタマーサクセスの部門新設はもちろん、業務の効率化を重視しているセミナーが多く取り上げられており、「マネジメント層向け!カスタマーサクセスの体制構築」や「体制構築に必要なKPI設定や施策」など、カスタマーサクセスの実現に必要な知識を集めたい方におすすめのセミナーです。
研修形式のカスタマーサクセスセミナー
研修形式とは、社外研修形式など外部人材から自社の社員に研修をしてもらう形式です。幅広いカリキュラムや、自社のニーズに沿ったセミナーを実施してもらいやすく、自社社員にカスタマーサクセスツールの使い方を周知したい場合にもマッチします。
ここでは、研修形式カスタマーサクセスセミナーについて、それぞれどのような企業か、セミナーの内容について紹介します。
◼️ アディッシュ ◼️ Schoo ◼️ 船井総研デジタル |
アディッシュ
「CS STUDIO」は、アディッシュ株式会社が提供するカスタマーサクセスツールです。蓄積されたナレッジやノウハウをもとに、カスタマーサクセスを成功させるためのツール活用法を支援してくれます。アディッシュ株式会社では、専用のブートキャンプによる研修制度も提供されており、会社ごとにカスタマイズされたサービスを利用できます。
特にスタートアップ企業への支援に長けており、「デザイン」「人材育成」「ナレッジ」「カスタマーケア」など、細かい部分までこだわってカスタマーサクセスをグロースさせたい方におすすめの研修形式セミナーです。
Schoo
「Schoo」は、株式会社Schooが提供するオンライン研修×自己啓発学習のオンライン学習サービスです。講師はすべて業界最前線のトップランナーで、専門家の意見をもとに時間×コマ数でカスタマーサクセスの研修を受けられます。
カスタマーサクセスのセミナー担当は日本マイクロソフト株式会社のカスタマーサクセスマネージャーを始めとして、実績のある研修講師が勢ぞろいしています。そのため、確かなノウハウをもとにカスタマーサクセスの濃密な成功談/失敗談をセミナーとして知られるのが特徴です。
船井総研デジタル
「船井総研デジタル」は、株式会社船井総研デジタルが提供するデジタル領域を始めとしたコンサルティングを実施してます。カスタマーサクセス部門の立ち上げ方から、KGI/CSF/KPIなどの評価を導入する手法まで、幅広く研修形式で学習できます。
また、カスタマーサクセスを構築するテーマから、どのように改革を継続させるかの手法、カスタマーサクセスを組織づくりするコツまで、ステップバイステップで学習できるのもメリットです。無料特典でバックオフィス診断もついており、直間比率の可視化から同説部門の課題までチェックしてもらえる魅力もあります。
アーカイブ動画形式のカスタマーサクセスセミナー
アーカイブ動画形式とは、過去動画のアーカイブをいつでも見られるように配信している形式です。各視聴者が段階ごとに自分の求めている情報を収集しやすいため、ステップ・バイ・ステップで学習しやすいメリットがあります。
ここでは、アーカイブ動画形式のカスタマーサクセスセミナーについて、それぞれどのような企業か、セミナーの内容を解説します。
◼️ Helpfeel ◼️ Fullstar ◼️ Sansan |
Helpfeel
「Helpfeel」は、株式会社Helpfeelが提供するFAQ検索SaaSです。ユーザー自身の課題解決を実現して、満足度向上やサポート体験の好感度アップを実現できます。Helpfeelではカスタマーサクセスが行った伴走支援や改善事例を紹介しており、アーカイブ動画形式で視聴できます。
Helpfeelの導入者に向けてカスタマーサクセスの体制を整える方法や、FAQの分析方法など細かく解説されているのが特徴です。分析画面の実例をもとに解説してもらえるほか、改善提案と結果をあわせた事例を知れるのもひとつのポイント。サポートの実例を知りたい方におすすめのアーカイブ動画形式カスタマーサクセスセミナーです。
Fullstar
「Fullstar(フルスタ)」は、クラウドサーカス株式会社が提供するSaaS企業向けカスタマーサクセスツールです。ノーコードでチュートリアルを作成できるツールで、セルフオンボーディングの促進により、カスタマーサクセス・サポート部門の負担を軽減する効果が期待できます。アーカイブで配信されている動画形式のセミナーでは、3社のカスタマーサクセス専門家が自社でどのようにCSを設計したのか、また運用しているのかが詳しく解説されています。
そのため、三者三様の設計・運用方法を把握できるアーカイブ動画形式のカスタマーサクセスセミナーです。
Sansan
「Sansan」は、Sansan株式会社が提供する営業のDX化を促すサービスです。顧客情報の一元管理をはじめ、営業支援の機能がふんだんに搭載されています。法人向け名刺管理サービスにおいて、市場のシェア82%を獲得しているなど、実績の豊富なサービスです。そのような実績をもとに、ビジネス統括本部のカスタマーサクセス部がどのようにCSを導入・実現していくのかを解説しています。
解説者は書籍「カスタマーサクセス実行戦略」の著者でもあり、企業のビジネスにCSが必要な理由や、体制の構築・機能させる手順まで徹底的な知識を得られます。カスタマーサクセスの必要性を知りたい方にもおすすめのアーカイブ動画形式セミナーです。
おすすめなCSのお役立ちコンテンツを紹介
効果的なカスタマーサクセスを実現するためには、セミナー以外にさまざまなポイントに目を向ける必要があります。とはいえ、「ヘルススコアとはなに?」「そもそもタッチモデルとは」と頭を悩ませている方も少なくないでしょう。
そこで、ユーザー数300万突破・DAP市場国内シェア連続No.1の「テックタッチ」では、お客様のカスタマーサクセスを実現するためのお役立ちコンテンツを配信しています。興味をお持ちいただけましたら、あわせてご参照ください。
カスタマーサクセスにおけるヘルススコア
カスタマーサクセスを実現するには、ヘルススコアを重要視する必要があります。ヘルススコアとは、顧客ごとの活用度合いをレベルのように数値化したもので、自社サービスをどの程度継続利用してくれるか可能性を示した数値データです。
ヘルススコアによる可視化を実現すれば、「顧客の状況を可視化する」「LTVの最大化に直結するアクションを取りやすい」「レベルにあわせて顧客の成功体験を創出しやすい」などさまざまなメリットがあります。そのため、カスタマーサクセスを実践している多くの企業がヘルススコアを重要視しており、解約の予兆を察知して解約率を引き下げたり、ARPUを向上させたり、LTV(顧客生涯価値)を最大化するカスタマーサクセスの目的を実現しやすくなります。
とはいえ、ヘルススコアがどこまで業務の改善に繋がるのか、実際の事例を踏まえて運用方法を把握したいと考える人も少なくないでしょう。もしカスタマーサクセスにおけるヘルススコアの重要性についてより深く知りたい方は、こちらのお役立ち資料をご覧ください。
カスタマーサクセスで必ず使う4つのタッチモデル
カスタマーサクセスでは、顧客のフェーズごとに合わせた4つのタッチモデルを活用します。タッチモデルとは、顧客の階層を分類する手法で、「ハイタッチ」「ロータッチ」「テックタッチ」などがあげられます。
「ハイタッチ」は大企業向けなどで、専任担当者による1対1の濃密なフォロー・サポートが主流です。
「ロータッチ」は中堅企業向けなどで、活用支援のセミナーやワークショップ、イベントを実施してサポートを行います。
「テックタッチ」は中小企業・個人経営者向けなどで、ヘルプページやチャットボット、メールや動画セミナーを利用して活用方法を自主学習できるようサポートを行う仕組みです。
このほかに、「コミュニティタッチ」と呼ばれるアプローチ手法も存在します。コミュニティタッチとは、自社のユーザー同士やベンダー双方がチャットツール・掲示板等を通してコミュニティを構築し、ポジティブな影響をユーザーに与える手法です。顧客体験を改善するうえでコミュニケーションの場は必要不可欠とされているため、交流会を始めとしたコミュニティタッチは近年更に重要視されています。
しかし、タッチモデルのなかでもコミュニティタッチに触れている企業は多くありません。今回はコミュニティタッチについて触れているお役立ち資料も公開しておりますので、以下のリンクよりぜひご参照ください。
≫≫ ハイタッチ・ロータッチ・テックタッチとは?実施の方法とポイントを解説
おすすめなカスタマー サクセスセミナーのまとめ
カスタマーサクセスのセミナーにはさまざまな形式があり、その方向性も異なります。そのため、「カスタマーサクセスを新設したいのか」「ツールの運用方法を把握したいのか」「カスタマーサクセスの導入効果などを知りたいのか」など、課題や状況に合わせて自社にあったオンラインセミナーへ参加しましょう。
なお、ユーザー数300万突破・DAP市場国内シェア連続No.1の「テックタッチ」では、カスタマーサクセスのノウハウや成功事例に関するセミナーも提供しています。導入前後のトラブルや運用方法のコツまで幅広く解説していますので、興味をお持ちいただけましたらぜひお気軽にセミナーへご参加ください。