従来開発案件であったシステム画面上の案内表示を、カスタマーサクセスがスピーディーに実装可能に。ユーザーの自己解決を促進。
・ヘルプセンターに記載のある内容でもユーザーから何度も問い合わせが来てしまう
・システム画面上の文言を少し修正する場合でも、都度開発チームへの依頼が必要で時間とコストがかかっていた
・お知らせなどのメールをユーザーに見てもらえない
・入力項目の補足説明や入力ルールをシステム画面上に記載し、ユーザーを補助
・エラーに関する説明や解消方法をナビゲーションで案内
・「緊急かつ重要度の高いお知らせ」を、カスタマーサクセスにてツールチップで表示
・ユーザーが自己解決できる状態になり、ユーザーのストレス軽減&問い合わせ削減に成功
・開発チームへ依頼せずに実装ができ、社内の対応工数削減 &施策の即時対応が可能に
・メルマガより確実かつスピーディに、ユーザーに対して情報を届けることが可能に
導入前の課題
ユーザーが迷わず操作できる体験をカスタマーサクセス主体で提供したい
「サブスクストア」は、ネットショップ(サブスクリプション)事業における販売・顧客・入金・在庫などの管理はもちろんのこと、販売促進やメール送信などを一元的に管理できるクラウド型システムです。定期購入、頒布会、ステップメール、電話受注などの必要な管理機能は全て備えており、集客の為の”LP(ランディングページ)作成”や”広告管理”などはもちろん、出荷を伴わないデジタルコンテンツや大規模ショップ向けのカスタマイズにも対応しています。
カスタマーサクセスチーム(以下、CSチーム)は、ユーザーであるショップ様の売上向上、ひいては事業拡大のための活用提案が主な役割です。しかし、ショップ運用のコアとなる受注管理業務などに関する問い合わせを多くいただいていたため、その対応に日々追われていました。
CSチームでは、ショップ運用に必要な各種機能のシステム操作マニュアルやヘルプセンターを整備し、ユーザーが迷うことなく日々の業務を行えるようにしていました。しかし、ユーザーがマニュアルやヘルプセンターを見ても、すぐに入力方法が分からず、思うように設定や操作が進まないという課題がありました。
「テックタッチ」の導入を決めた理由は、ユーザーがシステム操作中に画面上に表示されたナビゲーションにより入力方法を見つけることができるため、問い合わせをせずに設定や操作を完了し、ショップ運営を円滑に進められるというイメージを持つことができたためです。
また、従来、入力補助となるツールチップ(吹き出し)作成を自社の開発チームに依頼していましたが、「テックタッチ」は非エンジニアであるCSチームでも簡単にそれらを作成することができるため、開発チームの作業工数を削減できることも魅力的でした。
活用方法と効果
ユーザーからの問い合わせを最大28%削減。ユーザビリティの向上を実現。
実は、「テックタッチ」導入当初は問い合わせ対応に追われ、十分に機能を活用することができていませんでした。スケジュールを決めてツールチップを中心に作成していたものの、あまり問い合わせが削減できていなかったのです。
そこで、テックタッチ社のCS担当に相談しながら「問い合わせを機能分類別に集計し、問い合わせが多い機能とその原因を特定してから、次の手を打っていく」という方向で取り組むことにし、問い合わせ集計方法自体の見直しを行いました。とても大変でしたが、CS担当の方にも伴走いただきながらやり切り、問い合わせの原因箇所を中心にツールチップを実装したことで、「テックタッチ」を公開し始めてから約6か月で、ユーザーからの問い合わせを最大28%も削減することができました。
また、これまでメールで案内していた重要なお知らせを「テックタッチ」のガイドやツールチップで表示する取り組みも始めました。結果、メールよりも確実にお知らせが行き届くだけでなく、テックタッチ導入前に約2時間かかっていたユーザーへのお知らせに関する詳細な案内やサポートを、15分程度まで短縮することができました。
CSチームのサポート品質についての満足度アンケートでも「テックタッチ」のナビゲーションを活用しているのですが、従来のメールによる回答数より10倍以上も多い回答数を集めることができています。また、ユーザーからのフィードバックはCSチームの顧客解像度やサービスレベルの底上げに繋げることができました。
CSチームの取り組みが社内にも伝わっていき、「CSチームの取り組みは素晴らしい」という嬉しい反響もありました。
今後の展望
さまざまな機能の活用を促進し、ユーザーの満足度の向上へ
今後はより多くのユーザーの自己解決を促進していきたいです。
また、基本的なショップ運用ができているユーザーに向けて、おすすめの機能をシステム画面上で提案するといった活用方法もイメージしています。そして、「テックタッチ」のアンケート機能により、今度は機能別の活用満足度も取得し、「サブスクストア」のサービス自体の改善にもつなげていきたいと考えています。