
株式会社ビズ・クリエイション
株式会社ビズ・クリエイションは、住宅業界に特化したクラウド事業とプロモーション事業を展開しています。工務店向けの来場集客SaaS「KengakuCloud」では、住宅見学の予約受付から顧客管理までを一気通貫で支援し、集客活動の効率化と効果向上をサポートしています。プロモーション事業では、イベント企画からWebプロモーションまでをワンストップで提供し、地域工務店から全国規模のハウスメーカーまで、幅広い住宅事業者の成長に貢献しています。
本来のサービス開発にリソースを再集中。問い合わせ減少と機能利用率増を両立
- ユーザーの増加に伴い、基本操作の問い合わせが急増
- 問い合わせ対応による社内リソース逼迫と、サービス開発の停滞
- 操作ガイドの実装によるセルフオンボーディング確立
- 集客のための主要機能を操作ガイドで案内
- 関連サービスへの導線設置によるクロスセル強化
- 操作方法の問い合わせが7割減少
- 集客に貢献する主要機能の利用数が増加
- 新管理画面への移行率が2ヶ月で約5倍に増加
導入前の課題
ユーザー急増に伴う問い合わせ増加がプロダクト成長の阻害要因に
株式会社ビズ・クリエイションは、住宅業界専用来場集客ツール「KengakuCloud」を開発・提供しており、住宅見学の予約受付からお客様情報の管理までを通貫で支援しています。
「KengakuCloud」のサービス評価が高まりユーザーが急増する一方、基本操作に関する問い合わせも急増し、サポート部門の対応が追いつかない状況が発生。本来開発に投入すべきリソースが問い合わせ対応に割かれ、プロダクト進化が停滞する状況が続いていました。
この課題を解決するには、サポートを介さずにユーザー(工務店)が操作を進められるセルフオンボーディングの構築が急務でした。同時に、問い合わせ対応の工数を削減し、停滞していたサービス開発にリソースを再配分するという経営判断もありました。
解決策として、チャットボットサービスやDAP(デジタルアダプションプラットフォーム)等を比較検討しました。その中で「テックタッチ」は、開発リソースを使わず、ノーコードで画面上に操作ガイドなどを実装できる点、そしてユーザーの利用状況に合わせた柔軟な表示制御が可能な点から、我々の課題解決に最適だと判断しました。
活用方法と効果
問い合わせ削減と、集客機能の活用促進
「テックタッチ」を活用してまず実装したのは、基本操作を案内する操作ガイドです。これにより、基本操作に関する問い合わせは約7割減少し、セルフオンボーディングが実現。サポート部門の負担は大幅に軽減されました。

設定内容がサイト訪問者の画面にどう反映されるかを図解し、ユーザー(工務店)が迷わず設定できるよう支援
また、システムの核である、予約受付のウェブページを作成する「イベント作成」機能を最大限活用いただくため、「テックタッチ」で操作ガイドを実装。その結果、「イベントの作成」機能の活用が促進され、「イベント」の作成数が増加。集客に貢献しています。

画面上部のボタンから、イベントページのテンプレートを呼び出し、操作ガイドを見ながら迷わず投稿作成を完了できるように

入力や設定をサポートし、迷いなく機能を活用できるように
さらに、管理画面リニューアル時には、「テックタッチ」で新画面への移行を案内。結果、移行率は2ヶ月で約5倍に向上しました。新画面にもポップアップや入力ガイドを実装し、「ストレスなく移行できた」というユーザー(工務店)の声が多数寄せられ、顧客体験の向上と、リニューアルに伴う解約リスクの最小化を実現しました。

新管理画面の初回アクセス時にポップアップを表示。マニュアル確認や投稿作成といった次の操作へスムーズに誘導
このように「テックタッチ」の活用で、開発リソースの負担なく顧客満足度を向上できたと実感しています。
今後の展望
ユーザーサポートを「収益の土台」に、住宅業界プラットフォーム構想の実現へ
最近では「テックタッチ」を活用し、関連サービス(KengakuAgentなど)への導線を設計しています。この強固なユーザーサポート体制を土台に、今後はクロスセルによる収益拡大も図ります。
今後は「KengakuCloud」を、住宅業界の業務を包括的に支えるプラットフォームにしていきたいと考えています。システムの定着を支援する「テックタッチ」は、住宅業界の成長をテクノロジーで後押ししてくれる存在であり、この目標の実現に欠かせません。