UI改修の手段として「テックタッチ」を導入し、開発コストを削減。新機能開発など価値のある開発に注力が可能に。
・社内ルールなどの変更が多く、周知・浸透させる労力が大きい
・システム上で周知するための画面修正に開発コストがかかる
・起こりうる問題を想定して事前対策が打てる経験豊富な人材が少ない
・エラー発生時に自動的にガイドを再生し、入力ルールの変更内容を解説
・入力箇所や入力方法が分かりづらい箇所にツールチップを設置して説明を補足
・不具合が発生している箇所を覆い隠すようにツールチップを設置
・月100件程度の問合せを未然に防止し、業務効率化を実現
・入力率を50%以上改善し、ほぼ100%の入力率に
・不具合が発生している箇所を隠すことで、想定されるトラブルへの対応時間を80%程度削減
導入前の課題
「圧倒的なスピード対応」と「変化に対する柔軟な対応」を低コストで実現したい
オープンハウス・アーキテクトは、東証プライム上場のオープンハウスグループに所属する総合建設会社で、仕入・製造・販売一体のビジネスモデルを可能とする、中核企業の一つです。グループ企業間の連携により、圧倒的なスケールメリットとコストパフォーマンスを実現しています。グループの中でも独自のIT展開を行っており、私たちが所属するDX推進部は「経営・事業・業務の様々な課題に対して、ITの観点で施策を立案・遂行する」「各部でITを有効活用するためのサポートを行う」といった役割を担っています。
そこで、システム画面上で説明・周知するなどの対策を講じてきましたが、社内ルールなどの変更が多く、周知・浸透させるのが大変と感じていましたし、システム上で周知するための画面修正に開発コストがかかることも課題でした。
「テックタッチ」は上長から紹介されて知りました。「テックタッチ」のナビゲーションにより、システムの画面上でユーザーへの説明・周知が簡単にできることがわかり、「これだ!」と思いました。
ナビゲーションをシステム改修なしで作成できるため、課題が出てきた後で迅速に対応できます。それによってシステム利用のルール変更や不具合などに柔軟に対応できること、またそれらの武器を低コストで得られることが「テックタッチ」導入の決め手となりました。
また、非エンジニアでも簡単にナビゲーションを作成することができる点も魅力的でした。もしユーザーにどのようにして見せるのがよいか迷った際は、専任のカスタマーサクセス担当者によるサポートがあることも安心材料でした。
活用方法と効果
システム改修にかかるコストを削減し、価値のある開発に注力できるように
システム上での工程実績の入力ルールを変更する際、ただ変更しただけでは、その周知がユーザーに行き届かずに問い合わせが多く寄せられることが想定されました。そこで、ルールの変更内容をナビゲーションで表示したところ、月100件程度の問合せを未然に防ぐことができました。
また、契約予定金額を入力せずに誤って契約実績金額を入力してしまうケースが発生していたのですが、その際は予定と実績の差分が一目でわかるようにツールチップを設置し、該当箇所の入力率が10%程度からほぼ100%へと大幅に改善されました。
その他にも、「テックタッチ」は不具合発生時のトラブル対応の軽減にも役立っています。たとえば、工事発注の承認を申請するボタンをクリックすると不具合が発生していたのですが、そのボタンを押せないようにツールチップを被せて設置することにより、トラブル対応にかかる時間を80%程度削減できたと考えています。
以上のようなシステム改修を「テックタッチ」で対応できたため、新機能や利便性向上に繋がる機能などの価値のある開発に注力することができています。
新入社員研修においてはシステムの利用方法が十分に浸透・定着していなかったのですが、「テックタッチ」のナビゲーションがあることで実務中でも見返すことができるようになり、システムへの適応がスムーズになっていると実感しています。
また、社内から発信するお知らせをナビゲーションで自動的に表示することで、メールよりも確実にユーザーが情報を認知できています。さらに、過去に送付したメールに関するリマインド的な役割も担っていると考えています。
こうして社内で「テックタッチ」のナビゲーションが認知されることによって、「この改修は『テックタッチ』で実現できないか」といった声も多く寄せられるようになり、社内ユーザーの満足度向上にも貢献していると考えています。
今後の展望
様々なシステムで「テックタッチ」を活用し、DXを推進していく
建築業界の大きな課題として、働き方改革の推進や人材不足などが顕在化しています。そして、今もなお業務効率化が求められ、それを実現するシステム構築が必要になってきます。DX推進部としては、よりスピード感をもって、ユーザーがシステムを有効活用するための施策を立案・遂行していきます。そのためにも、これからさらに「テックタッチ」の活用を広げていきたいと考えています。