プロダクトツアーツール比較3選!活用するメリットから選び方まで解説

SaaS事業者向け

プロダクトツアーツールとは、利用者に操作方法などのガイドを示し、定着から使用者の離脱防止をサポートするツールです。
利用すれば、顧客体験価値の向上やセルフオンボーディングの促進などが期待できます。
ただ、複数のツールがあるため、どれを利用すれば良いか迷う企業が少なくありません。
本記事のテーマは、「プロダクトツアーツール」です。
この記事を読めば、プロダクトツアーの概要やメリット、選び方とおすすめツールに関する理解を深められます。
プロダクトツアーツールについて知りたい方、導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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プロダクトツアーとは

 

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プロダクトツアーとは、ユーザーに操作方法などをガイド表示をし、わかりやすいように補助する機能や手順のことを指します。
具体的には、初回ログイン時に表示されるポップや、各機能の周辺に設置されたガイドなどが該当します。
「チュートリアル」や「ウォークスルー」の同義語で、SaaSプロダクトを紹介する文脈で活用されるケースが多い用語です。
操作方法や機能などを紹介・ユーザーをフォローし、定着から使用者の離脱防止が目的です。

プロダクトツアーの3つのメリット

 

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プロダクトツアーには、以下3つのメリットがあります。

・1. 顧客体験価値の向上
・2. セルフオンボーディングの促進
・3. 定着率の向上

ここからは、上記それぞれについて詳しく解説します。

1.顧客体験価値の向上

プロダクトツアーには、顧客体験価値の向上に寄与するメリットがあります。
昨今は、人手不足や生産性向上などの課題が浮き彫りになり、DXやIT化が注目されています。
ただ、システムを導入したにも関わらず、上手に使いこなせなかったり、浸透しなかったりしている企業が少なくありません。
活用や浸透を促すためには、「使いやすいなど」、良い印象の獲得が欠かせません。
とくに、サブスクリプション型の料金体系を採用しているケースが多いSaaSビジネスでは、活用・定着を図らなければ、利益を得られません。
顧客獲得コストなどがかかるため、早期解約されると最悪の場合赤字になる可能性もあります。
SaaSビジネスは、利用するユーザー数に応じた従量課金制を採用しているケースも多く、大規模かつ長期的な利用が利益獲得のポイントです。
利活用や定着を促すためには、以下などのネガティブな印象を抱かせない必要があります。

ネガティブな印象
・使いにくい
・使い方が分からない
・機能を使いこなせない

プロダクトツアーを実施すれば、ユーザーに対する利用方法のサポートが可能です。
利用に対するストレスを減少させ、活用率のアップや高い定着率の促進を期待できます。

2.セルフオンボーディングの促進

プロダクトツアーの活用は、セルフオンボーディングの促進にも効果的です。
セルフオンボーディングとは、利用者自身の力でサービスの定着化を実現する方法のことです。
SaaSビジネスの場合、導入社数や利用者数が増加するほど、サポートするカスタマーサクセス担当者の負担が増加します。
対応が疎かになれば、解約につながるケースも少なくありません。
ただ、カスタマーサクセス担当者を増員すれば、それにともない人件費も増加し利益が減少します。
セルフオンオンボーディングの促進で、カスタマーサクセス担当者は高度な問題の解決サポートや、他の重要な業務に集中できます。
利用者からしても、不明点が発生するたびに問い合わせる必要がありません。
メーカー側・利用者側の手間とコストの減少に、セルフオンオンボーディングは欠かせません。

3.定着率の向上

定着率の向上もメリットの一つです。
定着は他人から教わるよりも、自分で触って学ぶ方が効果的です。
実際に、アメリカ国立訓練研究所が発表した、7つの学習方法とその効果や定着率を示す「ラーニングピラミッド」でも、自らの体験における定着率が高くなっています。なお、ラーニングピラミッドにおける各学習方法と定着率は以下の通りです。

学習方法 定着率
講義 5%
読書 10%
視聴覚 20%
デモンストレーション 30%
グループ検討 50%
自ら体験する 75%
他の人に教える 90%

メーカーが行うオンボーディングが上記の「デモンストレーション」と仮定した場合、定着率は30%で、自らの体験と大きな差があります。
プロダクトツアーでセルフオンオンボーディングを促せば、スピーディーに操作方法などを覚え、早期の定着が期待できます。

プロダクトツアー ツールの選び方

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プロダクトツアーツールは複数あり、それぞれ特徴や機能などが異なります。
自社の目的や状況に合わせ利用するものを選択しなければ、期待する効果が得られません。
ここからは、プロダクトツアーツールを選ぶ際における以下3つの着眼点について詳しく解説します。

1. 目的別に選ぶ
2. 自社に合う機能が搭載されているか
3. サポート体制が整っているか

1. 目的別に選ぶ

プロダクトツアーツールを導入する際は、目的の明確化が欠かせません。
プロダクトツアーツールは、大きく以下4タイプに分かれています。

プロダクトツアーの4つのタイプ 特徴
セルフオンオンボーディング型 チュートリアルやFAQ、操作ガイドなどを簡単に作成でき、セルフオンボーディングを促すものです。利用者自身で活用・定着が可能な体制を構築できます。
カスタマーサクセスの業務効率化型
カスタマーサクセスの業務効率化型 ユーザー管理や利用状況の分析、適切なアプローチタイミングでの通知など、カスタマーサクセス業務を効率化する機能に強みを持つものです。タスクの自動生成や共有などの機能が実装されているものもあり、属人化やタスク漏れを防止できます。
Webサイトの導線改善特化型 FAQなどを掲載したプロダクトのWebサイトにおける導線の改善に役立つものです。ユーザーが離脱したページや、多数アクセスされたFAQなどを集計可能で、つまずくポイントを効果的に分析できます。
FAQ作成・整理型 FAQなどのナレッジ作成・整理に強みを持つものです。利用者のスムーズな知りたい情報へのアクセスをサポートします。

目的が明確でないままツールを導入しても、期待する成果を得られるとは限りません。
まず、自社が求めるオンボーディングの成功やゴールを明確にし、どの情報を・どのような方法で・いつまでに伝えるかなどの整理が必要です。
また、目的やゴールが明確になれば以下などのKPIも設定します。

KPI
・初期設定の完了率
・初期設定が完了するまでの時間
・任意の機能における活用回数や頻度
・プロダクトへのアクセス時間や頻度
・アクティブユーザー数

2. 自社に合う機能が搭載されているか

タイプが異なるプロダクトツアーツールは、実装されている機能も違います。
例えば、標準機能のみを実装したものや、複数の機能が実装されているものなど、多数あります。
自社の目的やゴール・KPIの達成に向けた機能が搭載されているかの確認も欠かせません。
また、ターゲットとなる利用者に合わせた機能があるツールの選択も重要です。
ツールによっては、モバイルデバイスや複数言語に対応するものも存在します。
設定方法もドラッグ&ドロップによる簡単な設定や、高度なカスタマイズができるものまでさまざまです。
自社における利用のしやすさも考慮した選定がポイントです。

3. サポート体制が整っているか

サポート体制が整っているか否かの確認も外せないポイントです。
自社がプロダクトツアーツールを使いこなせなければ、意味がありません。
また、導入してすぐに効果が出るわけではなく、以下の作業が必要です。

必要な作業
・初期設定
・必要な機能の実装
・FAQや資料などの作成
・既存の業務フロー整理とツール導入後の新業務フローの作成

導入後も、しっかりとしたサポート体制が敷かれているかの確認が欠かせません。
サポート体制は、メール・電話・オンラインの活用やマニュアルの提供、研修の実施などベンダーごとに異なります。
ベンダーによっては、体制構築の支援やコンサルティング、資料作成なども請け負っているケースが存在します。
手間やコストなどを踏まえ、自社にどの程度のサポートが必要かの整理もおすすめです。
近年は導入前に無料トライアル期間を設けているツールも多数あるため、最大限の活用も有効です。

プロダクトツアー ツール比較3選

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プロダクトツアーツールは複数あり、おすすめは以下の3つです。

1. Techtouch(テックタッチ)
2. Onboarding(株式会社STANDS)
3. Fullstar(クラウドサーカス株式会社)

ここからは、上記それぞれについて詳しく解説します。

Techtouch(テックタッチ)

テックタッチ株式会社

出典:テックタッチ株式会社ホームページ

テックタッチは、システム上にデジタルガイドやツールチップをノーコードで表示することができる国内シェア3年連続1位のプロダクトツアーツールです。
スピーディーなプロダクト改修によりユーザー体験を最適化し、システム利活用の促進が期待できます。
簡単なUI/UXの改修であれば、ビジネスサイドでもノーコードで改修を行えるため、専門知識やスキルを有する人材の確保が必要ありません。
ビジネスサイドでのナビゲーション作成・修正により、ユーザーの声をもとにした改修を即時反映できます。
以下など、多数の機能が実装されており、オンボーディング工数の削減にも効果的です。

可能な機能
・ステップバイステップの操作案内
・入力ルールを示すツールチップの表示
・吹き出しやポップアップ、選択分岐など多様なガイド表示
・NPSアンケートの実施

テックタッチを利用すれば、サポート工数の削減、顧客満足度向上、チャーンレート低減などを実現することができます。

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「テックタッチ」を活用して、オンボーディング工数を60%削減!

テックタッチを活用し、オンボーディング工数削減に成功した企業の一社が株式会社hokanです。
株式会社hokanは、保険代理店に特化した顧客・契約管理システム「hokan®」を開発・提供している企業です。
hokan®は、新規顧客から加入者のアフターケアまでの情報を一元管理でき、情報の集計/分析まで繋げています。
使いやすさはもちろん、以下の強みを持ち、保険業法改正に伴い増加している事務処理の効率化をサポートしています。

可能な機能
・カスタマイズの柔軟性
・サポート力
・顧客の要望に応じた柔軟なアップデート

株式会社hokanのSMBカスタマーサクセスチームは2名で、1社あたり4回ほどの打ち合わせをしていたため、顧客の増加により新規導入の効率化が課題でした。
また、ユーザーの急増で問い合わせ数が増え、サポートチームも手が回らなくなっていました。
hokan®のアップデートや、カスタマイズ性に追随する点を理由に導入したプロダクトツアーツールが「テックタッチ」です。
hokan®は隔週で製品アップデートが行われていますが、テックタッチで作成したナビゲーションは柔軟に追随するため、ほぼメンテナンスの必要がありません。
テックタッチを導入した結果、打ち合わせ数を50%・オンボーディングにかける時間を60%の削減に成功しました。

Onboarding(株式会社STANDS)

株式会社stands

出典:株式会社STANDSホームページ

Onboardingは、ノーコードでユーザーを導くガイドやポップアップを表示可能なプロダクトツアーツールです。
ユーザーの状況・属性・習熟度などのさまざまな条件で、チュートリアル形式やヒント形式のガイドを表示でき、各利用者に合わせ最適なUI/UXを提供可能です。
直感的な操作でガイドを作成できるため、専門的なスキルの習得も必要ありません。
ユーザーごとのガイド利用率、ログイン頻度、機能活用の状況を可視化できるレポート機能も実装されています。
データを有効活用しPDCAを回せば、効果の出る施策を実施できます。

Fullstar(クラウドサーカス株式会社)

クラウドサーカス株式会社

出典:クラウドサーカス株式会社ホームページ

Fullstarは、SaaSツールの提供実績53,000社以上のクラウドサーカス株式会社が開発・提供するSaaSツール向けプロダクトツアーツールです。
以下など、カスタマーサクセスを簡単に管理できる機能が揃っており、LTV(顧客生涯価値)の最大化が期待できます。

可能な機能
・チュートリアル作成
・プロダクトアナリティクス(レビュー・アンケート管理、表示内容編集)
・カスタマーサクセス管理(対応リクエスト管理、ストーリー編集、Slack連携)

まとめ

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この記事では、プロダクトツアーの概要やメリット、ツールの選び方とおすすめツール3選について解説しました。
プロダクトツアーとは、ユーザーに操作方法などをガイド表示し、わかりやすいように補助する機能や手順のことです。
利用すれば、顧客体験価値の向上やセルフオンボーディングの促進、定着率の向上が期待できます。
複数のツールがありますが、システム上にデジタルガイドやツールチップを表示でき、簡単な改修をノーコードで実現できる「テックタッチ」の利用がおすすめです。ユーザー体験を最適化し、システムにおける利活用の活性化が期待できます。

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