DAU、MAUとは?アクティブユーザーを適切に計測しアクティブ率を向上させる方法を解説

SaaS事業者向け

こんにちは!
CS工数削減、ユーザーのセルフオンボーディングを実現する「テックタッチ」ライターチームです。

SaaSビジネスの売上向上においては、アクティブユーザー(AU)の数値を分析・活用することが欠かせません。
一定期間でのユーザーの行動を見るアクティブユーザーの計測には、指標となるDAUやWAU、MAUの把握が求められます。
ただし、サービスの内容によりユーザーの使用頻度は異なるため、適切な期間の設定が重要です。

今回は、アクティブユーザーの指標となるDAUやWAU、MAU、そしてアクティブ率を向上させるポイントなどについてお伝えします。
SaaSビジネスの担当者で、アクティブユーザーの計測に課題を感じている際は、ぜひ参考にしてください。

今注目のチャーンレート改善のポイントとは?

 

アクティブユーザー(AU)とは?

アクティブユーザーとは、一定期間にWebサイトにアクセスしたり、システムを起動したりしたユーザーを指します。
アクティブユーザーの数を把握しておくことで、日々、どれだけのユーザーが自社サービスを利用しているのかがわかり、売上向上やサービス改善施策の立案にも役立ちます。

またアクティブユーザーの増加は、より多くのユーザーが自社サービスを使っていることの証明であり、ユーザーの定着にもつながります。
アクティブユーザーの少ないコンテンツを強化し、サービスの魅力を底上げすれば、顧客ロイヤルティが向上し、ユーザーが定着するでしょう。アクティブユーザーを増やす取り組みは、ロイヤルカスタマーの育成にも重要といえます。

顧客満足度や顧客ロイヤリティについて詳しくは、「顧客満足度の重要性やSaaSビジネスにおける向上のポイントを紹介」をご覧ください。

ただし、アクティブユーザーを測定する設定期間によって、アクティブユーザーの種類が変わります。自社ビジネスの特徴や目的に応じて使い分けていくことが重要です。
アクティブユーザーについて詳しくは、「アクティブユーザーとは?その重要性と増やし方を解説」をご覧ください。

DAU、WAU、MAUとは?定義と計算方法

アクティブユーザーを適切に計測・分析するために欠かせない、DAU、WAU、MAUとはどのようなものなのでしょう。
ここでは、それぞれの概要や特徴について解説します。

DAUとは?

DAUとはDaily Active Users の略称で、1日あたりのアクティブユーザー数を指します。
1日に何度もログイン、アクセスするようなツールのアクティブユーザー数を見るのに適しています。

サービス登録者数に対し、1日あたりでどのくらい利用があったかを示す指標をDAU率と呼びます。計算方法は次のとおりです。
計算方法:1日あたりのアクティブユーザー数÷サービス登録者(システム利用者数やアプリケーションダウンロード数など)

WAUとは?

WAUとはWeekly Active Usersの略称で、週間でのアクティブユーザー数を指します。
週に1度はログイン、アクセスするようなツールのアクティブユーザー数を見るのに適しています。

サービス登録者数に対し、1週間あたりでどのくらい利用があったかを示す指標をWAU率と呼びます。計算方法は次のとおりです。
計算方法:週間のアクティブユーザー数÷サービス登録者(システム利用者数やアプリケーションダウンロード数等)

MAUとは?

MAUとはMonthly Active Usersの略称で、月間でのアクティブユーザー数を指します。
月に数回ログイン、アクセスするようなツールのアクティブユーザー数を見るのに適しています。

サービス登録者数に対し、1ヶ月あたりでどのくらい利用があったかを示す指標をMAU率と呼びます。計算方法は次のとおりです。
計算方法:月間のアクティブユーザー数÷サービス登録者(システム利用者数やアプリケーションダウンロード数等)

今注目のチャーンレート改善のポイントとは?

DAU、WAU、MAUが適したSaaSサービス

自社が提供するSaaSサービスの種類や特徴に応じて、DAU、WAU、MAUのうちどの指標で計測するのが適切かが決まります。
ここでは、それぞれの指標がどのようなサービスの計測に適しているのか、また、計測によってわかることについて見ていきましょう。

DAUで計測するのに適したSaaSサービス

ビジネスチャットや社内SNS、スケジュール管理システムなど1日に何度もログイン、アクセスするサービスのアクティブユーザー計測に適しています。

DAU率が高いのは、そのサービスがビジネスに欠かせない存在となっていることの現れです。
逆に数値が低い場合は、1~2回使われたものの、その後は利用されなくなってしまったことを示し、UIやサービスの内容、価格など根本的な部分での改善が必要だとわかります。

WAUで計測するのに適したSaaSサービス

ニュースや情報配信サービス、MA、CRM、勤怠管理など1日~数日に1回程度ログイン、アクセスするサービスのアクティブユーザー計測に適しています。
特にニュースや情報配信サービスのように、週ごとに新たな情報を配信するコンテンツにおすすめです。

WAU率が高いのは、そのサービスの使い勝手やコンテンツの質が良いこと、または自社のビジネスに定着しているツールであることの現れです。
逆に数値が低い場合は、ニュースや情報の質に問題がある、またはビジネスで必要なので使ってはいるが満足度は高くない、などの可能性があるとわかります。

MAUで計測するのに適したSaaSサービス

請求書作成ツール、採用管理、労務管理など月に数回程度ログイン、アクセスするサービスのアクティブユーザー計測に適しています。

MAU率が高いのは、長期間にわたって継続的に利用されており、サービスが定着していることの現れです。
逆に数値が低い場合は、すでにサービスを利用されなくなっている、または、利便性や有益性を感じられないため解約を検討している可能性があり、早急な対策が求められます。

アクティブ率を高めるためのポイント

アクティブ率とは、会員登録、システム利用、アプリケーションのダウンロードなどをしているユーザーを母数とし、どれだけのアクティブユーザーがいるのかを見る指標です。
アクティブ率の計算方法は複数ありますが、代表的なものとして、DAUをMAUで割って計算するもの(MAU/DU 比率ともいう)があります。

月間のアクティブユーザー数に対し、1日のアクティブユーザー数がどれだけいるかを見ることで、既存ユーザーがどれだけ頻繁に利用しているかの確認が可能です。
アクティブ率が高くなれば長期的に継続して利用してもらえる可能性が高まり、売上向上にも大きく貢献するようになります。

アクティブ率を向上させるには、DAUだけではなく、WAU、MAUを高めることも重要です。
ここではそれぞれの指標を高めるためのポイントを解説します。

DAUを高めるためのポイント

本来ならば毎日活用してほしいサービスへのアクセスが少ない理由として、サービスの使い方がわかりにくい、操作が面倒、価格が高いなど、サービス全体の水準不足が考えられます。
根本的なサービスの見直しに着手し、動作速度、表示速度の向上、使用方法の説明を簡略化するなど、ユーザー目線の施策を講じる必要があります。

WAUを高めるためのポイント

コンテンツの内容により、利用の有無が変わる場合があります。
アクティブ率の高い週と低い週を比較してアクティブ率を左右する要因を探ります。
たとえばWebサービスであれば操作画面(UI)の見直し、便利な使い方を紹介するメールの配信、カスタマーサポートの充実などの対策が必要でしょう。
なお、常にアクティブ率が低い場合はサービスの方向性を再検討したほうがよいかもしれません。

MAUを高めるためのポイント

MAUのアクティブ率が低い場合、使わずに放置しているいわゆる休眠ユーザーが多い可能性があります。
そのため、休眠ユーザーに向けた対策が欠かせません。
具体的には、キャンペーンやサポートサービス、活用事例の案内の送信がおすすめです。

また、既存のアクティブユーザーにアンケートをとり、サービスに対する不満感や不足感を特定したうえで改善策を検討するのもよいでしょう。
休眠ユーザーに案内を送る場合は、具体的にどのような点が改善されたのかを伝え、再活用を促します。

自社サービスの特徴を理解したうえでアクティブユーザーの指標を計測することが重要

ひと口にアクティブユーザーを計測するといっても、自社のSaaSサービスの特徴や何を目的に計測するのかによって用いる指標は異なります。
例えば、1日に何度も利用することを想定したサービスで、月間のアクティブユーザーを見るMAUを指標としても求める結果は得られません。
また、DAU、WAU、MAUそれぞれのアクティブ率を高める方法も変えていく必要があります。
例えば、DAUを向上させたいときは操作性を重視した改善策を講じます。MAUの向上であれば、ユーザーにサービスの存在を思い出してもらうこと、WAUの向上では、サービス内容の質を見直すことを重要視します。

ただし、どの指標であっても、ユーザーがシステムを活用するための支援はしっかりと行う必要があります。
アクティブユーザーの計測とともに、Webシステムが定着している指標としてデジタルアダプションも重視され、 デジタルアダプションを推進するためのツールでデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)があります。
デジタルアダプションについては、「DXの実現に欠かせないデジタルアダプションとは?実現による効果と課題を解説」をご覧ください。

「テックタッチ」は、あらゆるWebシステム上で操作ガイドや入力ルールを示すツールチップを展開することなどでユーザーのシステム利用を助ける、「テックタッチ」を提供しています。
「テックタッチ」はシステム上にリアルタイムで操作ガイドを表示するだけでなく、操作ガイド利用状況を分析したり、システム利用状況を可視化したりすることで、活用されていない機能や非効率な操作を発見することも可能です。
ノーコードでナビゲーションやツールチップの作成・修正ができるため、プログラマーが不在であってもユーザーの声に応じた迅速な対応が可能です 。
WebシステムのDAUやWAU、MAUを高めたい、またアクティブ率の向上にお悩みの方は、ぜひ、お気軽にご相談ください。

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