本当に分かりやすいUIで自分でも作成することができ、驚いた
- DXプロジェクトで業務整理をする中で、照会応答業務のうち特にボリュームが多い入力エラーや差し戻し、修正の後追い業務をどのように減らしていけばよいか悩んでいた
- BPRにおいて活用する複数システムにテックタッチでナビゲーションを設置
- 入力不備を95%削減
導入前の課題
入力エラーや差し戻し、修正の後追い業務などのボリュームが多い業務を減らしたかった
当社ではDX効率化の取り組みとして、定常業務を徹底的に「やめる、なくす、へらすこと」を推進し常に変化し続ける組織を目指しています。そのために様々なテクノロジーの活用、BPR(※ビジネスプロセスリエンジニアリング)等を推進しており、これをサポートするツールとして、テックタッチ社が開発・提供するデジタルトランスフォーメーション SaaS「テックタッチ」を導入します。「テックタッチ」を用いることで複雑なシステムを誰もが使いこなせるようになり、作業時間や問合わせの大幅削減等、業務効率化に繋がると考えています。
DXプロジェクトで業務整理をする中で、照会応答業務のボリュームが非常に多いことがわかってきました。入力エラーや差し戻し、修正の後追い業務をどのように減らしていけばよいか悩ましいと思っていたので、テックタッチの概念はまさにクリーンヒット!これだと思いました。
アナログデータをデジタルへ置き換えるための入力する最上流の工程の不備をなくすことの重要性は強調しすぎることはありませんが、これを業務プロセスの中で、テクノロジーによって実現できるテックタッチのサービスに共感し、導入を決めました。
活用方法と効果
入力不備を95%削減できた
全社 約15,000名への導入となりますので現在、並行して様々なシステムを対象に導入を進めており、例えばDynamics365に対し、各種申請業務の不備件数の削減と生産性の改善を目指してガイド作成・公開に向けた活動を推進しています。
導入にあたり、当社は金融機関ですのでセキュリティ面の要件を満たす様々な手配・検証が必要で、これはテックタッチさんとの共同しつつ、時間をかけて念入りに行いました。
また、広い範囲での導入となるため、ガイド作成が個々人で行われ乱立しないよう、ガイドラインを策定して中央集権で管理するような仕組みつくりも行いました。この結果、”野良ガイド”の発生を防止することができ、品質を高く保つことができています。
なお、実は最初、「本当に誰でも簡単に作れるのか」という点は信じ切れてはいませんでした。世の中にある様々なツールが「誰でも簡単」を謳いますが、実際にはプログラミングの知識が必要だったりして難しかった経験をしていたからです。その点、テックタッチだけは本当に分かりやすいUIで自分でも作成することができ、驚いたことを覚えています。
パイロット導入の実績では期待した通り、特に入力ミスの削減に高い効果が現れました。期間中、入力不備が137件→13件に削減でき、1回の申請あたりの入力不備項目が2.32件→0.54件に激減しました。さらに残りの不備13件中10件はテックタッチを利用しておらず、テックタッチ利用により10件の不備も解決したと見込まれます。結果、不備削減率は95%に達すると考えています。
また作業時間についても、入力ミスの差し戻し時間、後追いの修正作業時間が結果として削減されています。
現場からも「ガイドを改善することで、今後さらに不備を減らせると思う(ガイド作成者)」「操作の問い合わせ照会が減り、負荷が軽減できる」「この作業はガイドがあるからこそ出来たと感じる。使い方を調べる時間が短縮した(ガイド利用者)」といったポジティブな声がたくさん聞かれました。
今後の展望
テックタッチの作り手を増やし、ガイドの適用範囲を広げたい
先日、社内にてテックタッチの説明会を実施したところ、興味・関心を持ってくれた担当者が200名程度も参加しており、評判もかなり良かったです。
ガイドは作り手のセンスや経験により設計が異なり、利用するユーザーの体験に違いが生まれる可能性がありますので、今後はよりユーザーにとって使いやすいガイド作成のノウハウを貯めていきたいと思っています。