経費精算の手間を大幅に削減し、業務効率化を実現できるツールとして注目されているのが「楽楽精算」です。
申請・承認・仕訳・会計ソフト連携など、経費処理のあらゆるフローを一元管理できるため、経理部門だけでなく現場社員の負担も軽減できます。
本記事では、「楽楽精算」のおもな機能に加え、初期費用や月額料金などの料金プランについても解説します。
また、記事内では楽楽精算の定着化に貢献できるDAPツールの「テックタッチ」についてもご紹介。
経費精算システム「楽楽精算」とは
「楽楽精算」は、株式会社ラクスが提供するクラウド型の経費精算システムです。
交通費や出張費、交際費など、日常的に発生する経費処理をWeb上で簡単に申請・承認・精算できる仕組みを提供しており、紙やExcelによる煩雑な処理を大幅に削減します。
楽楽精算の大きな特長として、申請時の入力を効率化する以下のような豊富な機能があります。
- 交通系ICカードやクレジットカードとの連携
- 領収書のOCR読み取り
- 乗換案内ソフトの自動反映 など
また、導入時には専任のサポートチームが丁寧に対応し、導入から運用開始までのスムーズな立ち上げを支援します。
さらに、企業ごとの運用ルールに合わせたカスタマイズ性も高く、企業規模や業種を問わず導入実績が豊富なのも特長的な経費精算システムです。
「楽楽精算」の便利な4つの機能
「楽楽精算」が多くの企業から支持されている理由の一つは、経費処理に関わるさまざまな業務を効率化する機能が充実している点にあります。
経費精算や交通費の処理に加え、仕訳作業や法令対応まで、企業の業務フローをトータルでサポートしてくれるのが大きな魅力です。
ここでは、特に活用頻度が高く、業務効率化に直結する「楽楽精算」の代表的な4つの機能を解説します。
1. 経費精算
楽楽精算の経費精算機能は、申請から承認、精算、仕訳までの一連の流れをすべてクラウド上で完結できるのが特長です。
従業員はスマートフォンで領収書を撮影するだけで、OCR機能により日付・金額・店舗名などの情報を自動で読み取って申請書に反映できます。
また、クレジットカードやプリペイドカードなどの支払いは事前に連携しておくと自動で明細が取り込めるようになっています。
さらに、承認フローは柔軟に設計可能で、上司や経理担当者がどこにいても承認作業を迅速に行えるため、業務が滞ることなくスムーズに進行できるのも魅力の一つです。
2. 交通費精算
楽楽精算の交通費精算機能は、日常的に発生する移動に関する申請業務を大幅に効率化できるのが特長です。
交通系ICカードと連携できる機能があり、ICカードをリーダーやスマホにかざすだけで利用履歴が自動で取り込まれ、申請書に反映されます。
また、乗換案内機能がシステム内に搭載されており、出発地と到着地を入力するだけで、最適なルートと運賃を検索・反映できる機能もあります。
一方で、経理担当者には定期券区間を登録しておけば、その区間の運賃は自動で控除できる機能により、申請者の間違い・不正な申請をシステム上で是正できる機能が有用です。
3. 自動仕訳と会計ソフト連携
楽楽精算には、申請内容をもとに自動で仕訳データを作成し、会計ソフトとスムーズに連携できる機能が備わっており、経理担当者の負担を大幅に削減可能です。
自動仕訳機能では、申請時に入力された金額や勘定科目、税区分などの情報をもとに、仕訳データが自動で生成できるため、手入力によるミスや集計作業の手間を最小限に抑えられます。
仮払いや立替金の処理にも対応しており、仕訳ルールを事前に設定しておけば、ルールに従って処理が自動化される点も大きな魅力です。
また、会計ソフト連携機能では、主要な会計ソフトと幅広く連携しており、勘定奉行・弥生会計・PCA・freee会計などに対応したCSV形式の出力が可能です。
会計システムにデータをインポートするだけで仕訳登録が完了するため、月次・年次決算作業の効率化にもつながります。
楽楽精算の自動仕訳と会計ソフト連携機能は、申請から会計処理までの一連の業務をシームレスにつなぎ、バックオフィス全体の業務効率化と品質向上を実現できる魅力的な機能です。
4. 電子帳簿保存法への対応
2024年1月に改正された電子帳簿保存法により、電子取引データの電子保存が義務化されましたが、楽楽精算を利用すれば電子保存も容易に行えます。
特に、OCRによる自動読み取りとタイムスタンプの付与により、書類の電子化に関する法的要件が満たされやすく、改ざんリスクの軽減にもつながる機能が役立ちます。
アップロードデータは取引先名や日付、金額などで簡単に検索でき、電子帳簿保存法で求められるデータの「真実性」「可視性」なども十分に満たせる点が有用です。
「楽楽精算」を導入するメリット
多くの企業にとって日々の業務負担の大きい分野である経費精算業務を効率化できる楽楽精算には、導入すればさまざまなメリットが得られます。
ここでは、楽楽精算の導入により企業にもたらされる代表的なメリットを2つに分けて解説します。
経費精算の手間と時間を削減
申請内容の記入、領収書の整理、承認ルートの確認など、多くの手間が発生する経費精算業務に楽楽精算を導入すれば、おもに以下の機能によって効率化が図れます。
- OCRによる領収書読み取り機能
- クレジットカード・プリペイドカード連携機能
- 会計ソフト連携機能
- 規定違反チェック機能
- 汎用ワークフロー設定機能 など
上記の機能により楽楽精算は経費精算にかかる時間と工数を大幅に削減し、企業全体の生産性向上に役立てられます。
経費処理から仕訳業務まで自動で完結し担当者の負担を軽減
楽楽精算では、申請された経費情報をもとに自動で勘定科目や税区分が振り分けられ、自動仕訳処理が完了できます。
その上で、経理担当者が画面で確認するだけで仕訳が確定する仕組みになっており、従来必要だった手入力や転記の手間の削減が可能です。
また、承認された申請データをそのまま振込データとして新たに作成可能なため、振込対応もスムーズに行えます。
「楽楽精算」導入時にかかる費用
経費精算の効率化を図る上で「楽楽精算」は非常に有力な選択肢となりますが、導入前に気になるのが費用面です。
初期費用や月額料金がどの程度かかるのか、また導入を後押しする補助金制度の有無などをあらかじめ把握しておくと安心して導入計画を立てられるでしょう。
ここでは、「楽楽精算」を導入する際に発生する代表的な費用項目について解説します。
初期費用
楽楽精算を導入する際には、まず初期費用として10万円（税別）が必要です。
その上で、実際に利用開始した後は月額費用として3万円～（税別）がかかり、ユーザ数に応じて変動します。
また、一部のオプション機能は追加料金がかかる場合があります。
詳細は楽楽精算の公式サイトよりお問い合わせください。
補助金の活用も可能
楽楽精算は、導入時のコスト負担を軽減するために利用できる「IT導入補助金」の申請対象ツールとして認定されています。
対象となる補助金の枠としては、「通常枠」と「インボイス対応類型」があり、いずれの枠でも申請が可能です。
なお、補助金を受けるには「導入契約締結前」にIT導入補助金事務局へ交付申請を行う必要があります。
また、補助金の交付には所定の要件があり、要件を満たした上での申請・審査・採択が必要となります。
「楽楽精算」の導入で経費精算業務の効率化に成功した事例
ここでは、楽楽精算の導入で経費精算業務の効率化に成功した事例を2つ紹介します。
伊藤忠アーバンコミュニティ株式会社様
伊藤忠アーバンコミュニティ株式会社様は、不動産管理業を営む企業です。
実際の導入事例は以下の通りです。
課題
導入後の効果
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伊藤忠アーバンコミュニティ株式会社様の事例では、経費精算業務に関わる煩雑な作業をすべて楽楽精算の機能により効率化できた点が特徴的です。
ファーストキッチン株式会社様
ファーストキッチン株式会社様は、ファストフードの「ファーストキッチン」を展開している企業です。
実際の導入事例は以下の通りです。
課題
導入後の効果
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ファーストキッチン株式会社様の事例では、紙ベースでの処理とチェック体制の煩雑さで発生していた課題を楽楽精算の各種機能で改善できた点が特徴的です。
「楽楽精算」導入時の注意点
楽楽精算は経費精算業務の効率化に役立つソリューションですが、スムーズな運用を実現するためには、いくつかの注意点も押さえておく必要があります。
ここでは、楽楽精算導入時の注意点を2つ解説します。
OCRによる読み取り機能が正確でないことがある
楽楽精算には、領収書やレシートをスマホなどで撮影し、テキスト情報として自動で取り込むOCR機能が搭載されています。
OCR機能により、手入力の手間が省ける点は大きな魅力ですが、領収書の画像がピンぼけしていたり光の反射や影があるとOCRが正しく情報を認識できず、金額や日付などの項目が誤って取り込まれる場合があります。
また、手書きの文字や独特なレイアウトの書式では、読み取りミスや項目のずれが発生しやすく、結果として申請者や承認者が再確認や修正を行う必要が生じるケースも少なくありません。
OCRを用いても正確な情報が反映されない場合は、結局手入力で修正する必要があるため、この点に気を払いながら活用する必要があります。
導入時の設定がやや複雑でマニュアルが必須
楽楽精算は柔軟なカスタマイズ性と多機能性を備えており、自社の運用ルールに合わせた設定が可能な点が大きな強みです。
一方で、初期導入時の設定項目が非常に多く、操作に慣れていない担当者にとってはやや複雑に感じられる場合があります。
例えば、申請項目や承認フロー、勘定科目や仕訳ルール、NG条件など、社内規定に即した内容を反映させるためには、ある程度の設定スキルと業務理解が求められます。
また、設定画面自体は直感的に操作できる作りではあるものの、細かな機能を正しく活用するためには公式マニュアルの参照が欠かせません。
ただ、楽楽精算では設定や運用面での課題をスムーズに解決できるように、以下のような手厚いサポート体制を構築しています。
- 電話・メール・Web会議ツールなどでの相談
- 専用のサポートサイト
- 設定代行プラン（有料）
上記のサポート体制に加えて導入すると社内での定着化に効果的なのが、DAPツールの「テックタッチ」です。
テックタッチについては次項にて詳しく解説します。
複雑なシステムでもマニュアル無しで利活用を促進させる「テックタッチ」
多くの機能を持つ楽楽精算のようなシステムは非常に便利ですが、その多機能性ゆえに、初めて利用する人にとっては操作が難しく感じられ、マニュアルを読んでもすぐに理解するのが難しいケースが見受けられます。
楽楽精算の運用をスムーズにして、社内の定着化を実現するのに役立つのがDAP市場で4年連続シェアNo.1を誇る「テックタッチ」です。
テックタッチは、システムの画面上にデジタルガイド・ツールチップを表示できるDAPツールで、マニュアルレスでシステムの操作方法を直感的に把握できるようになります。
また、ノーコードでガイドやツールチップの作成が可能なため、ITスキルに不安がある担当者でも安心して導入・運用できるのも特長の一つです。
特に、複雑な運用ルールを設定する必要がある楽楽精算のようなシステムでは、テックタッチの併用が効果的です。
「楽楽精算」の費用に関してよくある質問
ここでは、楽楽精算の費用に関するよくある質問とその回答について紹介します。
楽楽精算を導入した場合の費用対効果は？
楽楽精算の導入の費用対効果では、社員100名の企業の場合は年間で経費精算業務に関わるコストが約80%削減できます。
当然ながら、会社規模や利用する機能などのさまざまな条件で費用対効果は変動するため、詳しくは楽楽精算の公式サイトからお問い合わせください。
お試しプランはある？
楽楽精算では無料トライアルを実施しており、以下の特徴があります。
- 楽楽精算の実際の利用画面が見れる
- 各種機能を利用できる
無料トライアルには申し込みが必要なので、興味のある方は申し込んでみてください。
費用がシンプルな「楽楽精算」を導入して経費精算業務を効率化しよう
経費精算の手間を大幅に削減し、業務効率と内部統制を同時に強化できるクラウド型精算システムの楽楽精算は、経費精算業務の効率化におすすめのソリューションです。
ただ、楽楽精算はその高機能ゆえに、初期設定や社内での操作定着に課題を感じてしまう可能性があるのが否めません。
そこでおすすめなのが、DAP市場で4年連続No.1の「テックタッチ」の併用です。
テックタッチは、画面上に操作ガイドやポップアップを表示し、利用者の行動に合わせてガイドできるDAPツールです。
特に、新規ユーザやITに不慣れな社員でも、マニュアルを見なくても画面上の案内だけで操作が完了できるようになるため、早期の定着化が実現できます。
業務効率化を目指すなら、「楽楽精算」の導入と同時に「テックタッチ」の活用を検討し、社内全体の定着と活用促進を一気に進める施策がおすすめです。
