SaaS(Software as a Service)におけるチュートリアルは、ユーザがサービスをスムーズに理解・活用できるように設計された導入支援コンテンツです。
初期段階での操作説明や活用例を提示すれば、離脱を防ぎ、定着率やLTV(顧客生涯価値)の向上につながります。
本記事では、SaaSにおけるチュートリアルの役割や効果、さらに成果を最大化するための設計ポイントについてわかりやすく解説します。
また、記事内ではシステムの利活用を促進できるDAPツールの「テックタッチ」についてもご紹介。
※1
SaaSにおけるチュートリアルとは

SaaSプロダクトの成長において、導入直後の体験(オンボーディング)は、ユーザーの継続利用や定着率に直結する重要な要素です。
ここでは、SaaSにおけるチュートリアルの基本的な定義と、その果たす役割や重要性について解説します。。
チュートリアルの概要
SaaSにおけるチュートリアルとは、サービスに初めて触れるユーザに対し、基本的な機能や操作方法をわかりやすく案内する仕組みです。
チュートリアルのおもな形式は以下の通りです。
- 画面上に操作ガイドを表示する
- ステップごとに入力や設定を促す
- 動画・アニメーションによる解説、さらにはインタラクティブな操作体験を提供する
チュートリアルは、ユーザが迷わず操作できるよう導くと同時に、サービスの価値や利便性を早期に実感してもらうために設計されています。
従来のマニュアルやFAQのような一方通行の情報提供とは異なり、リアルタイムでユーザの行動をサポートするの要素が強いのが特徴です。
チュートリアルの役割と重要性
SaaSサービルの利用を定着させるためには、チュートリアルの活用が欠かせません。
おもな理由は次のとおりです。

SaaS提供者向け
チュートリアルはユーザーが製品の操作方法を正しく理解し、価値を早期に実感する手助けをします。その結果、解約率の減少とLTV(顧客生涯価値)の向上が期待できます。また、ユーザーが自己解決できることで、初歩的な問い合わせが減り、カスタマーサポート部門の負担が軽減され、より積極的な顧客成功支援にリソースを集中できるようになります。さらに、チュートリアルの利用データは製品改善の有効なフィードバックとなり、より使いやすいサービスへの改善を促します。

SaaS導入者(ユーザー)向け
チュートリアルは、導入したシステムの早期定着に不可欠です。操作方法がわからないというストレスが減り、ユーザーはサービス導入直後から自力で問題を解決できるようになります。これにより、操作に関する疑問を社内で人に聞いたり、カスタマーサポートに問い合わせたりする手間と時間が削減され、本来の業務に集中できます。結果として、社員一人ひとりの生産性向上につながるだけでなく、新しいシステムや機能への抵抗感が減り、社内全体へのスムーズな浸透と定着を促します。
SaaSビジネスに欠かせないオンボーディングとは?実施方法とポイントについて解説
SaaSにおけるチュートリアルを活用するメリット

SaaSプロダクトにおいて、チュートリアルは単なる使い方ガイドではなく、ユーザ体験や業務効率に大きな影響を与える重要な要素です。
特に初めてサービスに触れるユーザにとっては、導入時の理解度が継続利用や満足度を左右するため、分かりやすいチュートリアルの存在は欠かせません。
ここでは、チュートリアルの導入・活用で得られる具体的なメリットを5つの観点から解説します。
利用時の満足度向上
チュートリアルの提供により、ユーザーが製品の操作方法を理解すれば、ストレスを感じることなく利用できるようになります。
その結果、ユーザーエクスペリエンスが向上し、製品の使用率も高まるでしょう。
問い合わせの削減
SaaSを利用し始めたユーザからは、「ログインの仕方がわからない」「ボタンの意味が不明」「設定方法が複雑」などの初歩的な内容の問い合わせが多く寄せられます。そこで、サービス内にわかりやすいチュートリアルを設けると、ユーザが自力で問題を解決できるようになり、初歩的な内容への対応は大幅に削減できます。
ユーザーは操作方法がわからなくても、チュートリアルを見て自力で問題解決ができるため、社内で人に聞いたりカスタマーセンターに問い合わせたりする手間と時間を削減できます。
属人化の防止
チュートリアルを参照すれば、誰もが操作できるようになるため、社内システムの属人化防止につながります。
操作に詳しい担当者が欠勤しても、ほかの社員がフォロー可能になり、社員の異動や退職のリスクにも備えられます。
製品機能の最大活用
チュートリアルの提供により、製品が持つさまざまな機能を周知できるようになります。
その結果、製品の機能を最大限に活用できるようになり、ユーザー側の業務に役立つ大きな成果を上げられる可能性も高まるでしょう。
SaaSにおけるチュートリアルの作成方法

チュートリアルの重要性が高まる中で、「どのように設計・実装すれば効果的なチュートリアルを提供できるのか」と悩む事業者も少なくありません。
実際には、自社で開発するケースもあれば、専門ツールを活用して効率的に導入する方法もあります。
ここでは、それぞれの方法の特徴やメリット・デメリットについて解説します。
自社による開発
自社による開発とは、自社のエンジニアチームまたは外注先を使って、SaaSプロダクト内部に直接チュートリアル機能を組み込む方式を指します。
SaaSにおけるチュートリアルを自社で開発する場合、自社プロダクトのUIや機能に最適化された、きめ細やかなガイド体験を提供できる点が最大の強みです。ユーザごとの利用状況や権限、操作履歴に応じて表示内容を柔軟に切り替えたり、プロダクトのトーンやブランドに合わせたデザインで統一感のあるチュートリアルを設計できます。
一方で、初期の設計・実装にはエンジニアリソースが必要であり、他の開発業務とのバランスを取る必要があります。
また、リリース後も継続的な保守やアップデート対応が必要であり、プロダクトの進化に合わせてチュートリアルも更新し続けなければ、情報の乖離や混乱の原因となるのもデメリットです。
自社開発はカスタマイズ性と柔軟性の高さが魅力ですが、運用面の負荷やリソース確保が課題となるため、長期的な運用計画やユーザ行動の分析基盤と併せて設計する必要があります。
外部ツールの活用
チュートリアルを自社開発ではなく、外部ツールを活用して実装する方法は、非常に効率的な選択肢となり得ます。ノーコードやローコードで運用できるツールを活用すれば、開発リソースに余裕がない場合でも、短期間でチュートリアルを導入・改善できます。また、ツールにはチュートリアルの閲覧状況や進捗率、離脱ポイントなどのデータを分析できる機能が充実しているものもあり、PDCAを回しながら効果的なガイド設計ができるのもメリットです。
一方で、ツールを活用する際には自由度やカスタマイズ性に限界があるため、UIに完全に合わせた表現ができないケースがある点には注意が必要です。さらに、ツールに不具合が発生した際はチュートリアル全体が停止する可能性もあり、自社サービスのUXに直接影響を与えるリスクも考慮しなければなりません。
ツールの活用は導入のしやすさと運用効率の高さが魅力ですが、カスタマイズ性や信頼性、費用対効果などの観点から、プロダクトとの相性を見極めた上で選定・導入する必要があります。
チュートリアルの作成に役立つDAPツールとしておすすめなのが「テックタッチ」です。
テックタッチについては次項にて詳しくご紹介します。
SaaSにおけるチュートリアルを作成できるおすすめツール

SaaSプロダクトでチュートリアルを導入する際、「自社開発するか」「外部ツールを活用するか」は多くの企業が直面する課題です。
特に近年では、ノーコードで導入できるチュートリアル作成ツールや、ユーザ行動を自動分析して最適なガイドを表示できるDAPツールが登場し、導入のハードルが大きく下がっています。
ここでは、数あるツールの中から実績・機能性・導入しやすさの観点で特に評価の高い以下の5つのツールを紹介します。
| 会社名 | 料金 | URL |
| テックタッチ株式会社 | 要お問い合わせ | https://techtouch.jp/ |
| 株式会社STANDS | 要お問い合わせ | https://onboarding.co.jp/ |
| クラウドサーカス株式会社 | 要お問い合わせ | https://fullstar.cloudcircus.jp/ |
| WalkMe | 要お問い合わせ | https://www.walkme.com/jp/ |
| 株式会社ODKソリューションズ | 要お問い合わせ | https://www.odk.co.jp/service/service0401.html |
テックタッチ | 大手実績No.1のDAPツール

| 会社名 | テックタッチ株式会社 |
| 料金 | 要お問い合わせ |
| URL | https://techtouch.jp/ |
テックタッチは、国内シェアNo.1を誇るDAPツールで、Webシステムやアプリケーションの操作ガイド・ナビゲーションを画面上にノーコードで表示できるソリューションです。
ツールチップやポップアップ形式で、ユーザが操作時に必要なガイダンスをその場で提供できます。
テックタッチのサービス詳細はこちらから
Onboarding | 感覚的な操作で顧客のセルフオンボーディングを実現

| 会社名 | 株式会社STANDS |
| 料金 | 要お問い合わせ |
| URL | https://onboarding.co.jp/ |
Onboardingは、WebサービスやSaaSプロダクト向けに、ノーコードでプロダクトツアーや操作ガイドを作成できるツールです。
表示タイミングや対象セグメントの振り分け、スキップ制御など、ユーザごとに最適な案内を出せる設計が活用できるのが特徴的です。
Fullstar | コードの設置で簡単にチュートリアルを設計

| 会社名 | クラウドサーカス株式会社 |
| 料金 | 要お問い合わせ |
| URL | https://fullstar.cloudcircus.jp/ |
Fullstarは、SaaS向けのノーコード対応チュートリアル作成ツールです。
初期の1行のコード設置さえ行えば、その後はノーコードでツールチップやガイドを追加・編集でき、ユーザに適切なタイミングでガイダンスを提示できます。
WalkMe | 顧客に応じてチュートリアルを表示

| 会社名 | WalkMe |
| 料金 | 要お問い合わせ |
| URL | https://www.walkme.com/jp/ |
WalkMeは、企業が導入しているさまざまなソフトウェアやアプリケーションに対し、画面上で操作ガイダンスやタスク自動化、ユーザ支援を提供できるソリューションです。
ユーザが操作する画面上にツールチップやポップアップで案内を表示したり、対話形式でガイドするインターフェースを組み込めたりするのがおもな特長です。
pottos | チュートリアルのオンボーディングフローを構築

| 会社名 | 株式会社ODKソリューションズ |
| 料金 | 要お問い合わせ |
| URL | https://www.odk.co.jp/service/service0401.html |
pottosは、BtoB向けに設計されたカスタマーサクセス支援用のオートメーションツールです。
利用者の操作状況や設定状況、サービス内での振る舞いを元に、サポートを自動化・効率化する機能を備えています。
SaaSにおける効果的なチュートリアルを活用するポイント

SaaSプロダクトにおいてチュートリアルを効果的に活用するためには、ユーザがスムーズに理解し、自らの目的を達成できるように設計する必要があります。
ユーザのスキルレベルに応じて内容を最適化すれば、初心者から上級者まで満足度の高い体験を提供可能です。
ここでは、効果的なチュートリアルを作成・運用するための4つのポイントを解説します。
目的の明確化
チュートリアルを作成する目的を明確にする必要があります。
例えば、「商品・サービスの使い方を理解してもらうこと」「機能を探しやすくすること」「効率的に使ってもらうこと」など、ユーザーが何を求めているのかを把握した上で、目的を決定します。
操作手順の明確化
チュートリアルは、ユーザーの視点に立って作成する必要があります。
チュートリアルではまず、製品の操作手順を明確に示すことが重要です。
正しい操作手順を示すことによって、ユーザーが迷わずに操作できるようになります。場合によっては画像や動画を使用することも検討しましょう。
フィードバックの受付
ユーザーからのフィードバックを受け付けられるようにすることも重要なポイントです。
ユーザーからのフィードバックをもとに改善すべき点を把握し、チュートリアルに反映させていきます。また、ユーザーが疑問を持った場合に、すぐに質問できる仕組みを設けることも欠かせないポイントです。
ユーザーのレベル別チュートリアルの作成
製品によっては初心者向けのほか、中級者や上級者向けのチュートリアル作成も検討しましょう。
レベル別に分けることで、ユーザーは自分のレベルに合ったチュートリアルを選択でき、より利便性が高まります。
マニュアル作成もチュートリアルと目的が類似しています。
操作マニュアルとは?システム活用で成果を上げる作成・運用ポイントを解説
SaaSにおけるチュートリアルの具体的な活用方法

チュートリアルはSaaSにおけるユーザー支援の中心的なツールとして、さまざまな場面で活用されています。
ただ「使い方を説明する」だけでなく、ユーザのフェーズや目的に応じてチュートリアルの内容や形式を変えると、その効果は大きく高まるのがチュートリアルの特長の一つです。
ここでは、チュートリアルを活用すべき具体的なシーンを4つのケースに分けて解説します。
導入の検討時
SaaS導入の検討時、単に機能の有無だけでなく、「ユーザーにとって使いやすく、現場に定着するか」が重要です。この段階でチュートリアルを確認することは、そのSaaSが直感的で習熟しやすいかを判断する材料になります。導入後に社員が迷わず操作できるか、早期に習熟して業務に貢献できるかを見極めるために、チュートリアル機能の有無と質も評価項目に含めて検討しましょう。
オンボーディング時
製品導入直後、アカウントの設定方法や基本的な操作、重要な機能へのアクセス方法を学ぶ際に活用します。チュートリアルを参考にステップ形式で進めることで、複雑な初期設定でつまずくことなく、すぐにサービスに慣れることができます。早期にシステムを使い始め、業務に組み込むための必須プロセスです。
トラブルシューティング時
操作中やデータ処理時に問題が発生した際に利用します。よくあるエラーや、特定の操作がうまくいかない時の解決方法が詳しく解説されているチュートリアルを参照することで、自分で問題を解決できます。これにより、作業の中断を防ぎ、スムーズに業務を継続できます。
新機能の追加時
製品に新しい機能がリリースされた際に利用します。新機能の効果的な使用方法や、既存の業務フローへの組み込み方をチュートリアルで確認することで、新機能が持つ潜在的なメリットをすぐに享受できます。これにより、製品の機能を最大限に活用し続け、常に高い生産性を維持できます。
SaaSにおけるチュートリアルに関してよくある質問

SaaSにおけるチュートリアルの導入や運用を検討する際、多くの担当者が疑問に感じるポイントがいくつかあります。
ここでは、現場でよくある質問に対してわかりやすく解説します。
プロダクトツアーとチュートリアルは同じ意味?
チュートリアルとプロダクトツアーは、使われる文脈や目的が多少異なる場合があります。
一般的にプロダクトツアーとは、ユーザが初めてアプリやシステムに触れた際に、主要な機能や画面構成を順に案内し、製品の価値を直感的に伝えるためのインタラクティブな体験型ガイドです。
一方で、チュートリアルはより広い概念で、プロダクトツアーを含む場合もあれば、操作手順をステップごとに示すガイド、動画解説、問題解決型ガイドなど、利用者の状況や目的に応じた多様な形式を指します。
多くの場合、プロダクトツアーはチュートリアルの一種として扱われています。
効果的なチュートリアル形式はある?
効果的なチュートリアル形式を検討する際には、ユーザが「迷わず操作できること」「興味を失わないこと」「学習を定着させやすいこと」を重視すべきです。
特にプロダクトツアーは、操作の流れを順次提示するため、初見のユーザに対して「どこを押せばいいか」が直感的にわかりやすくなる利点があります。
また、プロダクトツアーに加え、ユーザー自身の操作に応じて次の案内が現れる形式の「インタラクティブウォークスルー」も実装すると、よりユーザの利活用・定着が促進できます。
作成したチュートリアルの価値を更に高める方法は?
作成したチュートリアルの価値をさらに高めるためには、継続的に改善しユーザ体験を最適化していく姿勢が欠かせません。
まず大切なのは、ユーザーの行動データを分析し、どのステップで離脱やつまずきが起きているかを把握する対応です。
説明の不足している箇所に補足を加えたり、操作をシンプルに案内する工夫を行ったりすれば、チュートリアルの効果は着実に高まります。
また、ユーザーからのフィードバックを受け取る仕組みを設けるのも有効です。
実際に操作しているユーザの声は、設計者が気づきにくい改善点を浮き彫りにしてくれるため、内容の質を高める上で重要なヒントになります。
さらに、チュートリアルの形式を1つに限定せず、複数の手法を組み合わせるのも効果的です。
テキスト中心のガイドに加えて、動画やアニメーション、ツールチップやチェックリスト形式など、ユーザーの理解度や利用シーンに応じて柔軟に出し分けると、より幅広いニーズに応えられるようになります。
ユーザー満足度を高めるチュートリアルの作成は「テックタッチ」がおすすめ

チュートリアルとは、主にソフトウェアやツール、アプリケーションの説明書を指します。
SaaSにおけるチュートリアルとは、SaaS企業が提供する製品の操作方法や活用方法のガイドで、ユーザーがストレスを感じることなく商品・サービスを使えるように提供するものです。
SaaS提供者にとっては、システムを継続的に活用してもらうことで利益を得るビジネスモデルのため、製品の操作方法を把握し、機能を最大限に活用してもらうためにはチュートリアルの提供が欠かせません。
一方でSaas導入者にとって、チュートリアルは操作方法に悩む時間が短縮され、問い合わせたりする手間と時間を削減し、活用の定着を促進させます。
サービス提供者とユーザー双方にとって、チュートリアルは重要な役割を果たすといえます。
テキスト形式、動画形式、画面に直接表示させる形式など、チュートリアルの種類は多様です。
そのなかでもっとも使い勝手がよいのは、ユーザーの操作に対応してリアルタイムで画面に使い方を表示する形式でしょう。
画面とテキストの両方を見ながら操作する必要がないうえ、動画のように再生と停止を繰り返しながら操作する手間もかかりません。
そこでおすすめなのが「テックタッチ」です。
「テックタッチ」はあらゆるWEBシステムの画面上に操作ガイドや入力ルールを表示するができ、ユーザーが操作方法の習得にかかる時間の大幅な短縮が実現可能です。
また、チュートリアルの作成はノーコードで可能で、ユーザーのシステムの利用頻度といったシステムの利用分析機能もあります。
これにより、活用されていない機能や非効率な操作を把握できるため、製品の改善にも高い効果が期待できます。
チュートリアルの活用を検討している際は、ぜひお気軽にご相談ください。



