ネクストノーマルの社会とは?実現のためのポイントを紹介

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こんにちは!
DXのラストワンマイルを埋め、システム価値を最大化する「テックタッチ」ライターチームです。

新型コロナウイルス感染症の流行により、テレワークの推進やオンライン商談の普及など、ビジネスのあり方が変化しました。
そのなかで、「ネクストノーマル」という言葉を耳にするようになりました。言葉自体は以前から存在していましたが、世界が大きく変わりつつある現在、あらためて注目されています。

そこで今回はネクストノーマルとは何かについて説明するとともに、社会の変化や、企業がネクストノーマルを実現していくためのポイントを紹介します。

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ネクストノーマルとは

ネクストノーマルとは、社会の大きな変化により、新しい常識や生活様式が定着することを指す言葉で、ニューノーマルともいいます。
新しい常識・生活様式から古い様式へ戻ることはないという、不可逆のニュアンスも含まれています。

ネクストノーマルの歴史とこれからのネクストノーマル

過去にも、2回のネクストノーマルが起こったとされています。
1度目は2000年代初頭で、インターネットの普及でIT革命が起こり、ビジネスや日常生活にデジタル通信が浸透しました。
それまでは店舗や電話で行っていた、商品やチケットの購入、銀行取引・株式投資などが、インターネット上で行えるようになり、社会に大きな変化をもたらしました。

2度目は2008年9月以降のリーマンショック後です。
2008年9月、アメリカの大手投資銀行リーマンブラザーズが経営破綻し、世界的な株価下落、金融危機が起こりました。業績悪化や資金繰りが苦しく、倒産を余儀なくされた企業も少なくありません。
世界的な不況を脱するなかで、新たな経済概念が台頭しました。
例えば、企業が人材の多様性や地球環境問題などの社会問題、持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標であるSDGsなどについて取り組みを実施することで、CSR(企業の社会的責任)を追及する考え方です。

そして現在、2020年以降の新型コロナウイルス感染症拡大により3度目のネクストノーマルを迎えています。
新しい生活様式に伴い消費者ニーズが変化し、働き方の変化も求められ、DXや働き方改革の推進など、時間と場所を問わない働き方やオンラインチャネルによる販売強化などが必要とされています。

ネクストノーマルの社会とは

3度目を迎えるネクストノーマルの社会について、働き方とビジネス手法の両面から見ていきます。

ネクストノーマルの社会における働き方の多様化

新型コロナウイルス感染拡大防止による人流抑制のため、自社への通勤や出張が制限されるようになりました。
また近年は、育児や介護などとの両立や、副業の普及などにより、働き方の多様化が進んでいます。
そのため「定時出社および帰宅」「週休2日制」「残業による長時間勤務」などの従来の働き方があたりまえではなくなってきました。
例えばテレワークやハイブリッドワークの推進が必要とされ、例えば次に挙げるような変化が見られます。

  • 業務する場所

自宅やコワーキングスペースなどで仕事をする

  • コミュニケーション

対面ではなく電話やメール、SNSなどを活用する

  • 会議・商談

対面ではなくWeb会議のようなオンライン形式で実施する

  • 業務ツール

資料のデジタル化やオンラインツールの導入を進める

これらの働き方の多様化に対応するには、デジタル技術を活用するDXの推進が重要です。
DXが進むことによって、離れた場所からでも、業務連携や円滑なコミュニケーションが可能になるため、働き方の多様化に対応できるでしょう。
DXの定義や推進のメリットと手順については、「DXの定義とは?DX推進のメリットと手順を紹介」をご覧ください。

ネクストノーマルの社会における新しいビジネス手法

ビジネス手法も変化しています。いままでのようなアウトサイドセールスを基本としたものではなく、インサイドセールスへの移行が見られます。
ビジネス向けチャットツールやオンライン会議ツールなど、テレワークで必要となるサービスも多く登場しました。

以前のように、顧客に直接出向いて不満を聞き取り解決する手法は使えません。
積極的に顧客の成功を支援するカスタマーサクセスを充実させ、顧客満足度を向上させていくことが必要となるでしょう。

カスタマーサクセスは、オンラインや電話などの、非対面形式で実施できることも大きなポイントです。
カスタマーサクセスの重要性については「SaaSビジネスにおけるカスタマーサクセスとは?実行時の注意点や成功のポイントを解説」をご覧ください。

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ネクストノーマルに向けた対応のポイント

ネクストノーマルのいま、企業がそれに対応していくことは必要でしょう。ネクストノーマルに効果的に対応するポイントは次のとおりです。

業務のやり方とルールの見直し

ネクストノーマルでは、多様な働き方に対応できるよう業務方法やルールの見直しが必要です。
紙媒体で処理している業務は、Officeツールやクラウドサービスなどを利用したペーパーレス化を行います。
勤怠管理や業務管理についてもオンラインで行えるサービスやツールを導入し、適切に利用できる体制を整えることが必要です。

ンラインサービス・ツールは導入するだけでなく、定着させていく必要もあります。
コストと時間をかけてサービス・ツールを導入しても、社内に定着しなければ活用されず、無駄な投資となってしまいます。

定着化のためには、デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)の活用をおすすめします。
DAPは、操作ガイドをリアルタイムで表示することや利用分析を行うツールなどによって、システムの定着化を全面的に支援するサービスです。
詳しくは「DXの実現に欠かせないデジタルアダプションとは?実現による効果と課題を解説」と「デジタルアダプションプラットフォームとは?そのメリットと導入時の注意点」をご覧ください。

見直した業務方法やルールに合わせ、マニュアルも見直しや新規作成が必要です。
マニュアルの整備は属人化の防止や解消になるほか、業務効率の改善にもつながります。
マニュアルの作成・運用についての詳細は、「マニュアル作成のメリットと課題、運用時のポイントを解説」をご覧ください。

セキュリティの強化

働き方が多様化する場合、社外で仕事をする人が増えるにつれ、セキュリティリスクも高まります。
情報システム担当者だけでなく、すべての従業員のセキュリティに関する基礎知識を向上させなくてはいけません。
セキュリティインシデント発生を未然に防止する意識や、発生した場合の対応を学ぶ必要があります。

コミュニケーション方法の見直し

テレワークやハイブリッドワークを推進するなかでは、コミュニケーション方法を見直す必要があります。
これまでは対面でコミュニケーションができていましたが、ネクストノーマルではメールや電話・SNSでのやりとりが中心になります。なかには、そのようなやりとりを面倒と感じる人も出てくるでしょう。
複雑な問題が発生したときに、メールやSNSでやりとりするよりも、自分で解決したほうが楽だと考えてしまうかもしれません。

しかし状況によっては、結果的に問題が大きくなってしまったり、業務が滞ってしまったりする可能性もあります。
また、従業員同士がコミュニケーションを図れる機会が減ると、エンゲージメントが高まりにくくなる懸念もあります。

コミュニケーションを活発化するための社内ポータルサイトを立ち上げる、オンラインミーティングを積極的に行うなど、オンラインでも容易にコミュニケーションをとれる環境を構築しましょう。

非対面でも効果の上がるオンボーディングを実施

オンボーディングも変化に対応する必要があります。
本来であればコミュニケーションをとりやすい対面での指導が望ましいですが、非対面でも有効なオンボーディング実施方法を策定しなければいけません。

例えばシステム操作であれば「システム上でナビゲーションを表示する」「システム利用動向を可視化し、非効率な操作を発見して改善を促す」などのサービス・ツールを導入する方法があります。
上記のような、システムの定着を助けるオンボーディングサービスについての詳細は、「SaaSビジネスのオンボーディングを支援するサービスとは?メリットと活用のポイントを紹介」をご覧ください。

従業員のヘルスケアへの配慮

働き方の多様化により、見えないところで従業員が「業務過多に陥る」「コミュニケーション不足によるストレスを抱える」といったリスクが増加します。
そのため、従業員の健康管理に留意する必要性も高まっています。

従業員の健康に投資することで企業価値や生産性の向上を目指す「健康経営」の考え方も普及してきました。従業員のヘルスケア・健康管理への取り組み例としては次のようなものがあります。

  • 定期健康診断に参加できるように業務マネジメントを行う
  • オンラインの健康医療相談チャットサービス導入により専門医への相談を容易にする

ネクストノーマルへの対応は企業にとって必要

新型コロナウイルス感染症をきっかけに始まった、3度目のネクストノーマル。
テレワークやオンライン商談などの導入において、当初は混乱し、導入をためらう企業もあったかもしれません。
しかし、それらの手法は新しいビジネス常識として、徐々に定着しつつあります。企業がこの変化に対応することは、今後も社会で生き残っていくために必要でしょう。

ネクストノーマルに対応するための業務改革をサポートするツールやサービスも多数登場しています。
それらを活用しながら、変化に合わせた取り組みを進めましょう。

テックタッチでは、ツール・システムの定着化を支援するDAPを提供しています。
ツール・システムの操作をリアルタイムにナビゲーションするサービスにより、システム定着化を強力にサポートします。
ネクストノーマルの実現に向けた取り組みをご検討の際はぜひ、お気軽にご相談ください。

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