テックタッチ株式会社は、豊田通商株式会社(本店:愛知県名古屋市、取締役社長:今井 斗志光、以下 豊田通商)が、既存システムを改修することなくAIエージェントを業務システム上に実装できる「Techtouch AI Hub(以下、テックタッチ AI Hub)」を導入したことをお知らせします。
本導入により、領収書OCR機能や自社要件へのカスタマイズを組み込んだAIエージェントが、経費精算システム上での申請業務をサポートします。これにより、申請の効率化とミスによる差し戻しを劇的に削減。既存システム改修なしで、年間約73,000回の経費精算プロセスの効率化を目指します。

■導入の背景
豊田通商では、全社的にDXを推進し、AI活用によるビジネス変革に取り組んでいます。既に営業現場では、自社専用のAIチャットなどを活用し、日常業務でのAI活用が定着しつつあります。
一方で、全社員が利用する出張・立替金精算などの事務手続きにおいては、厳格な社内ルールや法改正への対応が求められ、AIによる自動化とガバナンスの両立が課題となっていました。特に総合商社の営業現場では、膨大な領収書処理に加え、複雑な会食ルールや税率の判定に伴う入力ミス(差し戻し)が多発しており、現場・管理部門双方の大きな負担となっていました。この課題を解決するため、「AIが事前にチェックをし、人間の最終確認によって完了させる」という、利便性と確実性を兼ね備えた「テックタッチ AI Hub」の採用に至りました。
■導入の決め手
システムの安定稼働を堅持しつつ、現場特有の課題に対し、機動的にAIを適用できる点が高く評価されました。具体的には、以下の3点が選定の決め手となりました。
1.自社要件に合わせたカスタマイズが可能な「領収書OCR付きAIエージェント」
領収書の日付・宛名・消費税率だけでなく、豊田通商固有の「明細化の要件」などの複雑な社内規程に合わせたカスタマイズ対応が可能です。高精度な領収書OCR機能を備えたAIエージェントが先行して自動チェックを行い、最終確認を人間が担います。この「Human-in-the-Loop(人の判断支援)」の仕組みにより、厳格なガバナンスを維持したまま、業務のスピードアップを可能にしました。
2.独自AI環境との連携による「あとのせAI」の実現
豊田通商が推進するAI環境と、日常業務で使う出張・立替金精算システムを、システム改修なしで連携できます。新しいツールを立ち上げることなく、社員が意識せずとも業務画面上で自然にAIの支援を受けられる環境が整いました。
3.あらゆる業務システムへ広がる「AIの入り口」としての拡張性
「テックタッチ AI Hub」はWebブラウザ上で動作するため、特定のシステムに依存しません。今回は出張・立替金精算からスタートしますが、将来的には他の基盤システムへも横断的に展開し、さらなるAI活用を牽引していく発展性・可能性が評価されました。

■期待される効果と今後の展望
出張・立替金精算システムにおける飲食費や交通費、宿泊費などの主要な経費精算プロセスを対象に、申請から承認までの業務プロセス全体の抜本的な効率化を推進します。具体的には、申請前にAIが社内ルール違反や転記ミスをその場で指摘し、不備による「やり直し」を未然に防ぐことで、組織全体の事務負荷を軽減します。このAIエージェントによる事前確認により、差し戻しや問い合わせなどのミスを削減し、年間約73,000回の出張・立替金精算プロセスの効率化を目指します。今後は、経費精算の申請業務だけでなく、承認業務への適用や、他領域のシステム・業務プロセスへの展開も段階的に進めていく予定です。
■豊田通商株式会社 DX推進部 中川氏のコメント
これまで経費精算において、複数の勘定科目や税率が混在する領収書の明細化漏れによる差し戻しが課題となっていました。「テックタッチ AI Hub」の導入により、既存のフローを変えずに、入力内容の精度向上とチェック工数の最小化を期待しています。現場の負担を軽減し、全社的な業務DXを加速させていきたいと考えています。
■豊田通商株式会社について
豊田通商は、「メタル+(Plus)」「サーキュラーエコノミー」「サプライチェーン」「モビリティ」「グリーンインフラ」「デジタルソリューション」「ライフスタイル」「アフリカ」の8つの営業本部を展開するトヨタグループの総合商社です。
世界各地で幅広い事業を展開するとともに、全社的にDXを推進し、AI活用による業務変革と新たな価値創造に取り組んでいます。
豊田通商株式会社:https://www.toyota-tsusho.com/