AIエージェントを活用して業務効率化やDXを推進したいものの、どの業務で使えるのかイメージが湧かず、踏み出せずにいる担当者は多いのではないでしょうか。導入して本当に効果が出るのか、何から着手すべきかと悩む声も少なくありません。
AIエージェントは、経費精算やデータ確認、問い合わせ対応など、幅広い業務の効率化に役立ちます。成果を出すには、実際の企業事例から活用のイメージをつかみ、導入の進め方を押さえておくことが大切です。
本記事では、AIエージェントの意味や大手企業3社の活用事例、導入のメリットとポイント、運用前に知っておきたい注意点までを解説します。また既存システムを変えずに活用したい方に向けて、「テックタッチ AI Hub」も併せて紹介します。
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AIエージェントとは|自律的に業務を遂行する仕組み
AIエージェントとは、設定された目標を達成するために、AI自身が計画を組み立て、必要な処理を実行するシステムです。質問に答えるだけの生成AIやチャットボットと違い、状況判断やツール操作を行いながら、一連の処理を自律的に進める点に特徴があります。
例えば、経費精算のチェックやデータの読み取り、要約など、これまで手作業でこなしていた業務をAIエージェントに肩代わりさせることが可能です。近年は、手間のかかる定型作業を任せられる利点から、業務効率化の手立てとして導入する企業が増えてきました。
AIエージェントの活用事例3選
ここからは、AIエージェントを実際の業務に取り入れ、成果を上げている企業3社の取り組みを紹介します。自社での活用を考える際の参考にしてみてください。
事例1:経費精算を効率化|野村不動産ホールディングス株式会社
野村不動産ホールディングスでは、経費精算において、複数税率の経費の明細化や、適格請求書発行事業者の登録番号の確認といった判断項目が多く、入力ミスによる差し戻し対応が大きな課題でした。そこで、既存の経費精算システムの使い勝手はそのままに、領収書をアップロードするとAI-OCRがその場で内容を解析し、自動判定する仕組みを取り入れました。
同システムはグループ6社へ展開しており、年間約17万件にのぼる申請における入力ミスを未然に防ぎ、年間約4,000時間分のオペレーション改善を見込んでいます。手作業の確認に追われていた担当者が、より付加価値の高い業務に時間を割けるようになった好例です。
事例2:膨大なデータの確認負荷を削減|株式会社オープンハウス・アーキテクト
オープンハウス・アーキテクトでは、数多くの建築案件の原価データを一つずつ確認して読み解く負荷が大きく、申請の不備による差し戻しも散見されました。
この課題に対し、AIが既存のシステム画面上の原価情報を読み取り、予算を超過している項目や全体の収支の見通しを自動で要約する仕組みを取り入れています。また、申請前にはAIが内容をチェックし、不備があれば「予算超過の理由が不足しています」のようなポップアップメッセージで、修正箇所をその場で提示するようにしました。
その結果、管理職がデータを読み解く作業から解放され、改善策の検討に注力できるようになっています。また、申請者・承認者の双方が、内容の確認や修正に費やしていた工数を大きく削減できました。
事例3:社内ルールを守りながら申請ミスを防止|豊田通商株式会社
豊田通商では、全社員が使う出張・立替金の精算で、細かく定められた社内ルールに対応しながら、AIによる自動化とルールの順守をどう両立させるかが課題でした。
そこで、領収書OCRを備えたAIエージェントが申請前にルール違反や転記ミスを自動的にチェックし、最終判断は人が実施する仕組みを導入しました。これにより、厳格なガバナンスを維持しながら業務のスピードアップを実現しています。
申請不備による差し戻しや修正を前もって防ぐことで、年間およそ73,000回におよぶ経費精算プロセスの効率化を目指している点も特徴です。
AIエージェントを導入する3つのメリット

AIエージェントの導入により、日々の業務の進め方が変わるだけでなく、業務コストや顧客とのかかわり方にも良い影響が生まれます。ここでは、主なメリットを3つ解説します。
業務効率化
AIエージェントは、データ入力や内容の確認、問い合わせへの応答など、これまで人が担ってきた定型業務を自律的に処理します。設定された目標やルールに沿って自律的に動くため、担当者が常に見守る必要がありません。システムの稼働環境が整っていれば、時間帯を問わず動かせる点も特徴であり、人の勤務時間に左右されずに業務を進められます。
単純な繰り返し作業から手が離れれば、従業員は企画の立案や戦略づくりなど、人でなければ担えない仕事に多くの時間を割きやすくなるでしょう。その結果、限られた人数でもより大きな成果が期待できます。
コスト削減
これまで人が受け持っていた作業をAIエージェントに任せられれば、人件費や外注費の削減が可能です。繁忙期や事業拡大などで業務量が増える局面でも、採用や教育のコストを抑えながらAIエージェントで対応できるため、経営上の負担軽減につながります。
加えて、人的ミスにともなう対応コストの削減も期待できるポイントです。例えば、申請書類の入力ミスが減れば、差し戻しや修正対応に費やしていた時間を減らせます。
こうした表面化しにくいコストは、長期的に見ると大きな負担になりかねません。目先の費用だけでなく、間接的なコスト削減につながる点もAIエージェント導入の強みといえるでしょう。
顧客体験の向上
AIエージェントを活用したデジタルガイドを取り入れると、操作画面上で入力方法や注意点を案内できます。営業時間外であっても、顧客の疑問をその場で解消しやすくなる点がメリットです。
また、AIエージェントをCRMシステムに連携させると、蓄積された顧客情報や対応履歴をもとに、個々のニーズを踏まえた提案が可能になり、顧客との関係を深めるきっかけにもなるでしょう。
対応の質が担当者の経験やスキルに左右されにくく、サービスの水準を一定に保ちやすい点も特徴です。加えて、社内の定型業務をAIに任せられれば、従業員は顧客への提案やフォローに時間を回せます。こうした積み重ねが、顧客体験を底上げするポイントです。
AIエージェントを導入する際のポイント

AIエージェントの活用で成果を出せるかどうかは、導入前の準備で大きく変わります。押さえておきたい2つのポイントを見ていきましょう。
自動化する業務を洗い出す
はじめに、社内の業務を一つずつ棚卸しし、AIエージェントに任せる工程をはっきりさせる必要があります。すべてを一度に自動化しようとすると、かえって混乱を招きかねません。
例えば、定型的な業務や、自動化によって十分な工数削減が見込める業務、入力漏れや転記ミスなどによるエラーや差し戻しが起きやすい業務は、自動化の効果が表れやすい傾向にあります。洗い出した業務に優先順位を付けておけば、費用に対する効果が大きい業務から着実に導入を進められるでしょう。
社内体制を整備する
AIエージェントを導入したあとの混乱を避けるには、事前に運用ルールと責任の所在を決めておくことが重要です。AIに委ねる範囲と、担当者が判断する範囲が不明瞭なままでは、想定外の事態が発生した際に対応が遅れるリスクがあります。
併せて、AIの出力を確認・修正できる担当者や、現場からの質問に応じる窓口を用意しておくと、運用が定着しやすくなるでしょう。従業員に向けた説明の場や研修を設け、誰もがAIエージェントを適切に利用できる環境を整える取り組みも欠かせません。仕組みと人の両面から支える体制が、安定した運用の土台になります。
AIエージェントを導入する際の注意点3つ
AIエージェントをスムーズに導入するには、ポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、運用の場面でつまずかないために意識しておきたい3つの注意点を解説します。
AIに頼りきらない
AIエージェントは万能ではありません。事実と異なる情報を伝えたり、こちらの意図とずれた判断を下したりする場合もあります。出力された内容を検証せずに使うと誤りに気付かないまま業務が進みかねません。
そのため、最終的な確認や重要な意思決定は人が行う前提で業務フローをつくる必要があります。AIに任せる部分と人が判断する部分を線引きし、トラブル発生時には人が介入できる余地を残しておくと安心です。
セキュリティ対策を徹底する
AIエージェントは顧客情報や社内の機密データを扱う場合が多いため、セキュリティ対策が欠かせません。適切なアクセス権限を設定し、入力して良いデータの範囲やルールを整えたうえで、機密情報の扱い方を社内で統一しておきましょう。担当者ごとに判断がばらつくと、思わぬところから情報漏えいにつながりかねません。
また、導入前にはツールの信頼性も十分確認する必要があります。提供元の情報セキュリティポリシーや管理体制、ISO/IEC 27001などの第三者認証の取得状況を把握すると安心です。守りを固めてこそ、活用の幅を安心して広げられます。
小規模な業務からスタートする
最初から全社規模でAIエージェントを広げてしまうと、新しい業務の進め方に慣れるまで現場に大きな負担がかかります。万一トラブルが起きれば、大きな混乱につながりかねません。まずは特定の部署や業務に絞って導入し、どの程度の効果が得られるのか、どこに課題が残るのかを見極めてから段階的に展開していくとよいでしょう。
小さく始めて実績を積み重ねると、社内の理解も得やすくなります。業務負担の軽減やミスの防止などの成果が見えれば、ほかの部署からも導入に前向きな声が上がりやすく、全社への展開も無理なく進むでしょう。小さな成功体験の積み重ねが、結果としてスムーズな定着につながります。
AIエージェントの導入ならテックタッチがおすすめ

AIエージェントの導入を検討している場合は、テックタッチが提供する「テックタッチ AI Hub」がおすすめです。ここでは「テックタッチ AI Hub」の魅力を2つに分けて紹介します。
既存システムを変えずに活用可能
テックタッチ AI Hubは、普段使っている業務システムの画面の上に、AIエージェントをあとから追加できるサービスです。既存システムの改修やAPI連携が不要で、SaaS/スクラッチシステムを問わず対応できます。
現場の担当者にとっては、見慣れた画面のままAIを呼び出せる点が大きなメリットになるでしょう。操作を一から覚え直す負担がなく、日々の業務の延長上でAIを活用できるため、社内へ根づきやすくなります。
経費精算や問い合わせなど幅広い業務に対応
活用できる場面が幅広い点も、テックタッチ AI Hubの魅力です。領収書を読み取って自動入力する経費精算の効率化のほか、社内からの問い合わせに答えるFAQチャットとしての活用など、使い方は多岐にわたります。部署をまたいださまざまな業務で、担当者の負担を軽くすることが可能です。
しかも、他社で実績のあるAIエージェントをベースに、自社のルールや運用に合わせて調整できる点も大きな特長といえます。ゼロから作り込むのではなく、実績のある仕組みを自社仕様に寄せて始められるため、導入にともなう負担やリスクを抑えながら、成果が出るまでの時間を短縮できるでしょう。
AIエージェントを自社の業務効率化に活かそう
AIエージェントは、人がその都度指示を出さなくても、目標達成までの一連の処理を自ら実行するシステムです。経費精算やデータの確認、問い合わせ対応など、幅広い業務の効率化に力を発揮します。
成果につなげるには、自動化する業務を洗い出し、社内の体制を整えたうえで、小さな業務から始めることが欠かせません。
既存システムを活かしてAIを取り入れたい企業には、今回紹介した3社が導入している「テックタッチ AI Hub」がおすすめです。自社の業務にどう活用できるか、身近なところから考えてみてはいかがでしょうか。具体的な機能や活用イメージが気になる方は、お気軽にご相談ください。


